マヤさんの夜ふかし

保谷伸

マヤさんの夜ふかしの好きなところ

『まくむすび』から保谷伸 作品を追ってきた保谷伸先生のにわかファンの1人ですが、『マヤさんの夜ふかし』を読んで  保谷伸先生はまだまだ隠し玉を持っているのだと感じた。つまり、『まくむすび』はもっともっと面白くなるのだと確信する。(たぶん、保谷伸先生はココを読んで下さるはず。ハードルを20cmほど上げておきますww) そして、ここに辿り着いた にわかの方へ・・  『マヤさんの夜ふかし』は、深夜ラジオを聴いてるようなマンガで、読むというより聴いてる感。例えるならば、「JET STREAM」(TOKYO FM) だ。 あっ、JET STREAMがはじまった。 ―もう0時か。 ―いや、いやまだ24時っしょ。 『マヤさんの夜ふかし』は後者。「夜ふかし」というタイトルなだけに、話の殆どは深夜に繰り広げられる。 また、話の殆どは"マヤさん"と連載作家を目指すマンガ家 "豆山 (まめやま)(女)"のスカイペ(Skype的な)による音声通話であり、話の殆どは1話完結型の形式がとられている。 ただ1つだけ・・ 冒頭1コマ目で「私は魔女です」から始まるように、マヤさんは”魔女”なのである。とはいえ、豆山に魔法をかけて大マンガ家させちゃう話でも、深夜に現れるモンスターを異世界転生して倒しにいくような話でもない。 先にお伝えした通り、マヤさんと豆山の会話が描かれているだけなのだ。 僕が好きな話は2巻 第22話「私はここにいる」です。 ― でね 入ってたんですよ 郵便物が ― 何が入ってたんですか? ― 嬉しいことに今日入っていたものはーー…コレだ・・・・ ネット通信費の請求書 ― なんで!?   大体こんな感じで"マヤさん劇場"が始まるのが常。それでもこんな2人の会話を覗き見てるうちに、マヤさんと豆山の関係がすごく愛おしくなり、またうらやましくもなる。 僕、だいたい朝4時にはPCの前に座ってます。どなたかスカイペしましょ。 読んでると誰かとスカイペしたくなります。 単行本にはいくつかの仕掛けがほどこされていて(手に取ってお見つけくだされ)、それを見つけるたびにほっこりするんです。 保谷伸先生は偉大なる伏線王になる予感ぞよ。 (さいごにハードルもう10cm上げておきますw) 

2020年 06月 12日

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