東京 (28)
鏡などの反射物に本来映るはずのないものが見えてしまう病「鏡の国のアリス症候群」の患者たちは、ある日、謎の生命体チェシャ鬼によって鏡の中の世界に連行されてしまいます。 そこでこの病はただの病ではなく、世界を守るための「剣」であることを知らされた患者たちが、人類に仇なす世界鬼との戦いに挑むという物語です。 叔父一家による激しい虐待を受けてきた主人公をはじめ、様々な苦悩を味わってきた患者たちが更なるどん底に叩き落とされる様子が生々しく描かれています。 打ちのめされる者、発狂する者、そしてこの状況を喜ぶ者など様々ですが、いずれも明るい未来が見えない状態で物語は進んでいきます。 そんな彼らがどのような結末を迎えるのかが読んでいて気になりました。 また、独特の世界観を通して描かれる、ダークで熱い能力バトルもたまりませんでした!
2019年 09月 13日