彼方のアストラ

篠原健太 / 著

彼方のアストラの好きなところ

【自分とは誰だったのか?】 ・無重力になったとき、上と下がなくなるように。 ・方角を見失ったとき、地図が意味をなさなくなるように。 ・記憶を失ったときに過去がなくなるように。 ・神話を失ったときに国がなくなるように。 ・思い出を失ったときに故郷がなくなるように。 ・言語を失ったときに民族がなくなるように。 何かを失って、「自分」がなくなることがある。 名前、顔、出身地、生年月日、 指紋声紋虹彩歯型血液型手形足形手指の静脈 自分を示すIDは何1つ変わらなくとも、自分を失ってしまうことがある。 彼らはその危機に何度も立たされた。 マトリョーシカみたいな入れ子に入れられて、その容れ物の全部が壊れそうなほどガンガンと、全部を何度もヒビだらけにされた。 それでもその度に「自分は、自分たちはこうだ」と自らを探し、作り、再定義して立ち上がった。 ああーーーもう、面白いに決まってるだろ!!!!!

2019年 08月 06日

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