東京 (28)
バリスタ女子高生たたきとその大家の孫、かわせみが月島のボロ長屋のボロ喫茶店を経営するお話。 まず登場人物が全員おそろしくかわいいという基本を押さえつつ、この漫画のこだわりはコーヒーの知識や月島の下町の描写、あるいはキャラが着ている服装に表れています。 どれをとっても作者の並々ならぬ凝り性ぶりが窺われ、こういう所に作者の筆力、作品の厚みが出るんだなあと感心しました。あと毎回フェティッシュな衣装やポーズが登場して、後半に登場する制服なんてそんな衣装の店員がいるか!というくらいハイセンスなものなので期待してみてください。 作者が現在web漫画で連載している新作がとんでもない破壊力の百合作品(上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花)で、思わず過去作を調べて今作を手に取ったのですが、これもなんで一巻で完結してしまうの…というくらい良作です。下町と美少女、という言葉にピンとくる人には特に深く刺さると思います。ぜひ新作と合わせて読んでみてください。
2019年 10月 16日