月曜日の友達

阿部共実/著

月曜日の友達の好きなところ

“季節の空気や気温が、音やにおいが体温が、この肌にふれた感触が、しおりになって思い出を起こす。” 周囲の友達がどんどんと大人らしくなっていく。自分は幼い心のまま大人になれず取り残され疎外感に苛まれる。このような思春期特有の悩みを持った2人の中学生が感じる息苦しさやその葛藤を色鮮やかでかつ文学的に描いた、大人になるとは何かを考えさせられる物語です。 同じような生き辛さを持ちながら中高時代を過ごした自分にとって2人の葛藤や息苦しさは痛いほどわかるなあと思いつつ、改めてその悩みを思い出すと、とても些細なモノだったなあと。 悩みを持つなというのは難しいけれど、今の自分が悩んでいることの大半は悩む必要性がないのではないだろうか、そんなことをこの物語を通じて感じました。

2019年 09月 29日

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