東京 (28)
科学的で詩的な短編集。SFのような展開では専門的な言葉で描かれていたり、生命の不思議さを詩のような雰囲気で描かれていたり。とにかく不思議でとんでもなく想像力豊かな作品でした。指から生まれる話、部品が妹になる話、虫が人間になる話など普通ではない物語があり、そこに切なさに似た何かを感じました。1%入るギャグのセンスとシンプルな絵も味があって好きです。ただこれ一度や二度読んだだけじゃ私の頭では理解できません。奥が深い作品で、読む人を選ぶと思います。何とか読み解きたいので一生かけて読もう。
2020年 12月 08日