蜘蛛ですが、なにか?

かかし朝浩/著,馬場翁/原著,輝竜司/デザイン

蜘蛛ですが、なにか?の好きなところ

【異世界ダンジョンで問題解決ライフ】 基本は異世界転生ものですが、あらすじをまとめると次の3点です。 ① 転生したら蜘蛛のモンスターだった ② 舞台となるのはほぼダンジョンの中 ③ めちゃ弱なりに工夫して生きていく このマンガの魅力は「問題解決の面白さ」だと思っています。 「元は現代の女子高生だった主人公が、異世界転生して蜘蛛のモンスターになってどうにか生きていく」というストーリーなのですが、その生き抜く様が面白い。 転生した蜘蛛っていうのが、最初はかなりのよわよわモンスターなんです。ダンジョンカースト下位です。 なので普通にやってたら誰かに食われておしまいなので、主人公は工夫します。 戦いは基本不意打ち、もしくは蜘蛛らしく罠を貼る。そうやって汚い手でも何でも使ってしぶとく生きていきます。 やっと作った生活基盤が人間に壊されたりなどたくさんの困難にも出くわしますが、その度に現実的な対処法で立ち向かっていくのです。 その立ち向かいっぷりが本当に素敵! 落ち込むとか愚痴をこぼすとかの感情は本当に一瞬で終わらせて、目の前の課題に死ぬ気で取り組むのです。(取り組まないと死ぬっていう事情はありますが…) 中盤からはもはやサイコパスになってきているのではと思うほどです。敵モンンスターが嫌がる手を平気で打ちまくるし、何なら人間も殺し始めるし。 転生していきなりそれやったら読者も引くかもですが、主人公と一緒に冒険した読者は問題解決脳になっているので、「よっしゃーやったれやったれ!」くらいな感想だと思います。 そのくらい「目の前の課題を解決して人生を進める」ことの快感が強く描かれているんですね。 分析と課題解決が好きな人にはぜひおすすめです。

2019年 09月 18日

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