血と灰の女王

バコハジメ/著

血と灰の女王の好きなところ

【狂ってるのは、誰か】 正気と狂気が入り混じった世界観の中で、キャラクターそれぞれの「正しさ」がぶつかる物語です。 ーあらすじー ■富士山が噴火して以降、この世界は何かがおかしい。 ■多すぎる行方不明者、化け物の目撃証言、あまりにも近くなった死と血の匂い。 ■主人公、佐神善は知ることになる。この国の夜の真実を。ヴァンパイアと呼ばれる怪物と、それらの血で血を洗う闘争を。 ■鮮血と汚泥と、我欲と信念と、嘲笑と哄笑と、それらが渦巻く夜の闇の中で、自身の想いを貫く狂気を! 「普通な行動をとる人こそが狂ってる」みたいな状況ってあると思うんですよね。 例えば火山が噴火してみんな逃げ出してる中、1人だけベンチで新聞読んでる人がいたら明らかにヤバイじゃないですか。でもその人単体で見たら何もおかしくないはずなんですよ。 この作品は怪物に変身するタイプのバイオレンスアクションなので、常識的に考えればまあヒドイことをします。 擬音で表現すると ズバシャー!ギイギギギイ!バグ!ゴリゴリ!ゴギギギギ! みたいな感じです。 登場するキャラクターたちもキレてる人が多く、なかなかエゲツないことを平気でやってきたりします しかし、そんな世界でありながら主人公やその一派はあくまで正気であろうとし、平穏な世界の感覚を忘れません。 ただ、この作品を読んでいると「正気なのはどちらか」がわからなくなっていきます。 自分の命や、世界をゆるがす大きなものがかかった戦いで、多くの人が火事場のように礼儀も作法忘れて逃げ回っている中で、普段通りのにこやかな笑顔で挨拶をしてくる人がいる。 それははたして、正気の人と言えるのだろうか。 そんなことを思った作品でした。 めっちゃ面白いのは保証するのでぜひ読んでみてください! アクション好きならおすすめ!

2019年 12月 02日

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