賭ケグルイ

尚村透 / 著

名門・私立百花王学園。この学園には階級制度が存在する。生徒会を頂点とするこの学校は「ギャンブル」に支配されている。勝てば天国。負ければ地獄。ギャンブル強者は羨望、弱者は被虐のクルった学園。そんな学園に、一人の少女が転校してくる。彼女の名前は蛇喰夢子……。

3行でわかる賭ケグルイ

  • 駆け引きや読心術、そして勝負強さ。ギャンブルの強さが社会を牽引する人間力を決める!

  • 名門私立百花王学園を支配していたのはギャンブルの強さで決まる恐ろしい階級制度だった!

  • 美しきギャンブル狂の少女が挑む誰も知らない新しい賭博の世界

概要

月刊ガンガンJOKERにて連載されている『賭ケグルイ』は河本ほむら先生原作、尚村透先生作画の作品となっています。ギャンブルによる独自の階級制度が設けられた名門学校で、常識外れな狂ったギャンブルに興じる主人公・蛇喰夢子や彼女の周囲の生徒たちの戦いを描いた学園サスペンスストーリーとなっています。

あらすじ

物語の舞台となるのは私立百花王学園。各界に著名人を数多く輩出しているこの学校には、ギャンブルによって定められる独自の階級制度がありました。この学校に転校してきた主人子・蛇喰夢子。おっとりとしたおしとやかそうな見た目とは裏腹に、彼女は超が付くほどの狂ったキャンブル狂だったのです。

ギャンブルのスリルを楽しむ為なら、喜んで自分の命や人生までも差し出す彼女。そんな夢子にある種の畏怖を抱きながらも、級友である早乙女芽亜里鈴井涼太は縁あって彼女と行動を共にするようになっていきます。

ギャンブルによって階級が決まるという得意なシステムのあるこの学校には、もちろん夢子に引けを取らないほどのギャンブル狂がたくさん。その筆頭であるのが、学校の生徒会長である桃喰綺羅莉の存在です。彼女の存在を知った夢子は、以来綺羅莉とギャンブルをしたい、という強い希望を持ちながら、学園内で様々なギャンブルに挑んでいく事となるのでした。

登場人物紹介

蛇喰夢子

本作の主人公。ロングの黒髪ストレートと姫カットが特徴的で、普段はお嬢様らしいおしとやかな振る舞いを見せる女子高生。しかしギャンブルによるスリルを何よりも好み、時には平気で自分の人生や命をベッドする(賭ける)こともある生粋のギャンブル狂です。

彼女はギャンブルの結果や勝ち負けについては、一切重きを置いていません。しかしギャンブルのリスクが大きければ大きい程ギャンブルは楽しい、と思うような狂った思想の持ち主でもあります。その中でもちろん賭博事の才能に関してはピカイチで、頭の回転の速さはもちろんのこと、記憶力、観察力、コミュニケーション能力、度胸全てにおいて非常に長けた部分を垣間見せることも多い生粋のギャンブラーです。

とはいえただの破滅的なギャンブル狂、というわけではなく、ギャンブルや勝負ごとに置いて一定の美学を持っている部分も当然ある様子。ギャンブルによる勝敗は絶対のものだと思っており、またおいてのイカサマに関してもある種寛容ではありますが、その理由は「ギャンブルにおいては騙される方が悪いから」という信条によるもの。またギャンブルに水を差されるような行為やあまりにも分が悪すぎるようなギャンブルについては、酷く嫌悪をしているようなシーンも度々見受けられます。

早乙女芽亜里

夢子が転校してきた日の初日に、彼女にギャンブルを仕掛け大敗を喫したクラスメイト。そのせいで多額の借金を背負う事となりますが、その借金返済のギャンブルで夢子とタッグを組んだことにより、以来友人のような立ち位置で何かと彼女と関わりを続けています。

金髪のツインテールに、非常に気の強い高圧的で挑戦的な性格をした女子高生。強い反骨心を持ち、百花王学園の生徒会長になる、という熱い野望を秘めた女の子です。そういった性格もあり、実際のギャンブルについてもかなりの能力の高さをもっています。

鈴井涼太

夢子と行動を共にする級友。彼女が転入してきた際にはギャンブルで借金を背負い、学校の奴隷的存在であるポチとして過酷な扱いを受けていました。しかし夢子が転入してきたことによって環境が変わり、以来彼女に強い信頼を寄せるように。その中で夢子や半ば巻き込まれるような形で芽亜里とも行動をするようになっていきます。

元々は非常に良心的で気の弱い性格をしており、ギャンブルごとに関してはあまり才能がありません。しかしこの作品においては最もいわゆる一般人に近い思考回路の持ち主の為、タガの外れた夢子や芽亜里のストッパー的な役割になることもしばしばあるようです。作品の中ではギャンブルのルールや、状況の説明役に回る事もあるキャラクターでもあります。

桃喰綺羅莉

百花王学園の生徒会長を務める女子高生。1年生の頃に生徒会長となり、現在の学園の階級制度やギャンブルによる独自のルールを築き上げていった張本人です。ツインテール三つ編みを輪っかに結わえた髪形が特徴。夢子に負けず劣らずのギャンブル狂で、非常に冷静かつ時には冷酷な表情を見せる人物。この学園を自身のアクアリウムとも評しており、生徒たちを駒ともしながら、自分の理想とする世界を創り上げることに執心しているようです。

彼女の正体は、日本の各界に裏社会で大きな影響を及ぼす百喰一族の本家・桃喰家の当主。この学園を手中に収める事で、将来的に財政界や国の経済についても手中に収める、というのが彼女自身の大きな野望の様子です。

作中にはユニークなギャンブルがたくさん登場!

この作品の魅力の1つは、作中に登場するユニークなギャンブル!その一例もここではあわせてご紹介致しましょう。実際の賭博行為は法律で禁止されていますが、ぜひゲームとして大勢で楽しんでみてはいかがでしょうか。

投票じゃんけん

数十名程度の人にじゃんけんのグー・チョキ・パーのどれかを紙に書かせ、それらを全て中身が見えないようにして箱に入れます。2人のプレイヤーはその箱の中から3枚の紙を引き、引いたカードでじゃんけんを行う、というゲーム。ギャンブルの場合は当然じゃんけんに勝った方がギャンブルでの勝者です。

このゲームのポイントは全ての手が均等に箱に入っている、というわけではない点。出す手に偏りがある可能性も高く、その不公平さも含めて楽しむゲームとなっています。

2枚インディアンポーカー

ジョーカーと絵札を抜いた40枚のトランプを使用。山札からカードを2枚引き、1枚目は自分だけが中身を見て、2枚目は他の人だけが見えるように額の前に掲げます。この2枚のカードの組み合わせで役を作り、役の強い人が勝利、というルールです。

一度引いたカードの交換はできません。そのためギャンブルの場合は自分の1枚目の手札と他の参加者の額の前に掲げたカードの内容を鑑みて、ゲームをフォールドする(降りる、勝負しない)という選択も可能となります。

ニム零式

0、1、2、3の4つの数字が書かれたカード各10枚、計40枚のカードを使っておこなうゲーム。最初に各プレイヤーにカードが4枚ずつ配られ、1枚ずつ順番に場にカードを出していきます。場のカードの合計が10になった時点でゲームは終了、最後にカードを出した人の負けです。

作中のギャンブルでは手札を確認後にゲームでベットするレートが決まり、それに乗るかフォールドするかを決めてから、ベットに乗った人間のみでゲームを開始していました。

アナザーストーリー作品情報

魅力的で個性的なキャラクターが多い本作では、そのキャラクターたちにスポットを当てたアナザーストーリーを描いた作品も多数。ぜひ『賭ケグルイ』を読んだ後は、こちらも併せてチェックしてみて下さい!

『賭ケグルイ双-ツイン-』

早乙女芽亜里を主人公としたマンガ。夢子が編入してくるまでの芽亜里の学園でのヒストリーを描いた作品です。

『賭ケグルイ妄-ミダリ-』

学園の生徒会のメンバーの一人である生志摩妄。デッドオアアライブを信条とする危険な彼女のアナザーストーリーを描いたマンガとなっています。

『賭ケグルイ(仮)-カッコカリ-』

『賭ケグルイ』に登場するキャラクターたちのゆるいスピンオフ日常コメディマンガ。本編で登場するキャラの意外な一面も楽しむことができます。

『賭ケグルイ愛-ラブ-』

『賭ケグルイ』公式ファンブック。キャラクターたちのプロフィールや裏話情報などが満載の、ファン垂涎モノの一冊となっています。

『賭ケグルイ悦-トリップ-』

小説賭ケグルイ悦
武野光/著,河本ほむら/著,尚村透/著

スピンオフ小説。学園の林間合宿に参加することとなった夢子たちのストーリーを描いた作品です。

『賭ケグルイ戯-ジョーカー-』

小説 賭ケグルイ戯(ジョーカー)
河本ほむら/著,尚村透/著,武野光/著

スピンオフ小説第二弾。学園内で謀反を起こさんとする反ギャンブル集団『ビレッジ』と生徒会長の綺羅莉、そして夢子たちの物語を描いたライトノベルです。

映像化情報

マンガを原作として、現在様々なメディアミックスが行われている『賭ケグルイ』。第1期タイトルを『賭ケグルイ』、第2期タイトルを『賭ケグルイ××』としてテレビアニメも放送されていました。

また2018年~2019年にかけて主演・浜田美波によるテレビドラマも放送。その続編として実写映画が完全オリジナルストーリーで制作されています。第1弾は2019年公開、第2弾は2021年公開予定です。

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