東京 (28)
子供にしか見えないクマの噂を確かめに森へ入る少女。そこで出会ったのは……。 現実感がなく、どこか夢の中の出来事のように展開していく中、あるエピソードから物語が現実味を帯びていく。 鬱蒼とした森のシーンが印象的で、緊張感あるお話。森と少女は夢の中にいるようなのに、森と男たちだと現実的になるような感じがして、対比が面白いと思った。 森での少女はなんだか普通じゃなく思えるし、男に対しても漠然と不信感を抱く。不気味さと怖さが残ったのは、森がまさにそうだからかも。
2020年 09月 19日