「このマンガがすごい!2021」発表!1位に輝いた『チェンソーマン』『女の園の星』をもっと深く楽しむ方法!

その年の「すごい!」マンガが決定すると言っても過言ではない、宝島社が毎年発表するこのマンガがすごい!2021」。

2021年のオトコ編第1位は藤本タツキ先生の『チェンソーマン』 、そしてオンナ編第1位は和山やま先生の『女の園の星 が輝きました。

チェンソーマン

今回、発表された「このマンガがすごい!2021」のオトコ編オンナ編各TOP3を紹介しつつ、見事栄誉に輝いた藤本タツキ先生と和山やま先生がこれまで描いてきた他作品を一挙ご紹介します。

先生方の歴史を知ることで、『チェンソーマン』と『女の園の星』がもっともっと面白く読めること間違い無しです!

「このマンガがすごい!2021」オトコ編・オンナ編 TOP3

宝島社が発表する「このマンガがすごい!2021」は、各界のマンガ好きがその年に最もおすすめしたい作品を選びます。選出する際は特定のジャンルを定めていないため、今人気のある幅広いジャンルの作品がランクインしやすいのが特徴です。

毎年12月にオトコ編とオンナ編でそれぞれのランキングが発表される「このマンガがすごい!」は、まさにマンガ界では今年の締め括りとなるイベント!

まずは、オトコ編・オンナ編のそれぞれ10位までの作品中、TOP3の作品をご紹介します。

📚オトコ編

第1位『チェンソーマン』 藤本タツキ先生

第2位『葬送のフリーレン』 山田鐘人先生(作)/ アベツカサ先生(画)

第3位『九龍ジェネリックロマンス』 眉月じゅん先生

📚オンナ編

第1位『女の園の星』 和山やま先生

第2位『後ハッピーマニア』 安野モヨコ先生

第3位『薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―』 笹生那実先生

👉「このマンガがすごい!2021」3位以降をもっと見る

藤本タツキ先生のこれまで

チェンソーマン

今回第1位を受賞した藤本タツキ先生チェンソーマンでは、悪魔と呼ばれるものが存在する世界を舞台に「デビルハンター」として生きる主人公・デンジの物語を描いています。

秀逸なストーリー展開はもちろん、思わず目を引く過激な戦闘シーンで読者たちを魅了しました。

チェンソーマン

そんな藤本タツキ先生が描く作品の世界観は、前作ファイアパンチからも感じれらます。

『ファイアパンチ』

「氷の魔女」によって雪と飢餓に覆われた世界を舞台に、特殊能力を持つ「祝福者」と呼ばれる人間たちと、再生能力の祝福を持つ少年アグニが繰り広げるダークファンタジーです。

主人公・アグニは祝福者の"消えない炎"を浴び、想像を絶する痛みを負いながら、殺された妹の復讐を果たすために戦うという斬新かつ残酷な設定。

そして読み進めていくうちに感じる、復讐劇の枠を超えた壮大なストーリー展開は『チェンソーマン』を彷彿とさせます。

ファイアパンチ

和山やま先生のこれまで

耽美、そして静寂という言葉がぴったりな和山やま先生の絵柄。そんな繊細な絵柄で描かれるのは、独特なテンポや空気感が特徴的なちょっとおかしな日常たち。

女の園の星』では、女子校で起こる些細な日常を国語教師・星先生の目線でコミカルに描いています。

端正な絵柄と独特なストーリー展開が巻き起こす"笑い"は、他のコメディ、ギャグ作品にはない...。まさに「和山やまワールド」です。

そんな「和山やまワールド」は過去に発表した作品の中でも健在です!

『夢中さ、きみに。』

昨年の「このマンガがすごい! 2020」オンナ編で第2位に輝いた『夢中さ、きみに。』。

表紙からも感じらえる端正な絵柄、そして「林」と「二階堂」という2人の男子高校生をメインに彼らの人間関係を鋭い視点でユーモアに描きます。

2021年1月からは実写ドラマもスタートしますよ!

『カラオケ行こ!』

合唱部の部長を務めるごく普通の男子中学生が、ひょんなことからヤクザの男にカラオケで歌を教えることになる...というこれまた独特なストーリー展開がクセになる『カラオケ行こ!』。

もともとはオリジナル同人誌即売会「COMITIA129」にて頒布された同人作品でしたが、会場ではすぐに完売。その後も数回に渡り再販されるものの完売が続き、読みたくても手に入らない名作と噂された伝説的作品です。

本作に登場する男子中学生・聡実は年齢の割りに妙に大人びていて冷静、一方でヤクザの狂児はその肩書きからは想像もできないくらいお茶目な一面を持っています。

クセになるユーモアさはもちろん、こういった予想外のキャラクター設定が読み手の心を掴んで離さない秘訣であり「和山やまワールド」の真骨頂なのかもしれません。

ルーツがそこにある

藤本タツキ先生、和山やま先生。改めて「このマンガがすごい!2021」1位受賞おめでとうございます!

お2人の作品たちは今後より一層注目が集まることでしょう。

受賞作品はもちろんですが、同じ作者が過去に発表した他作品を読むと、作品のルーツが垣間見えて新しい発見があるかもしれません。ぜひ、読んでみてくださいね!