「第24回手塚治虫文化賞マンガ大賞」が発表されました。各賞を受賞された先生方・作品ご関係者様、誠におめでとうございます。
目次
- 第24回手塚治虫文化賞受賞作
- マンガ大賞 「ニュクスの角灯(ランタン)」
- 新生賞 田島列島(たじま・れっとう)先生
- 短編賞 『夢中さ、きみに。』
- 特別賞 長谷川町子(はせがわ・まちこ)先生
- 【手塚治虫文化賞】って?
- 今読んでおくべき作品ばかり!まずはここから始めよう
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第24回手塚治虫文化賞受賞作
2019年を賑わせてくれた作品の数々です。既にファンの方は改めて、未読の方はわくわくしながらぜひ目を通してくださいね。
🎊マンガ大賞 |『ニュクスの角灯(ランタン)』高浜寛(たかはま・かん)先生
㊗️第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞🎉
高浜寛さんの『ニュクスの角灯』が大賞受賞‼️😭
高浜さん本当におめでとうございます😭
受賞を祝して第1巻分を全話無料公開しますので、未読の方も既読の方もぜひお読み下さい😭https://t.co/Yk1EC7L7nQ#ニュクスの角灯 #高浜寛 #手塚治虫文化賞 pic.twitter.com/eJWjWiOaMw— トーチweb (@_to_ti) April 28, 2020
🎊新生賞 | 田島列島(たじま・れっとう)先生
田島列島さんが第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞しました! 雑誌デビューから12年、地道に作品を発表し続けてきたことがこうやって評価されて非常に嬉しいです。
読者の皆さまに担当からも御礼申し上げます。やったー。https://t.co/2472EsIk0Q#水は海に向かって流れる #田島列島短編集ごあいさつ pic.twitter.com/QI8MzUgpKD— 田島列島公式情報『映画 子供はわかってあげない』6月公開 (@tajimarettou) April 28, 2020
🎊短編賞|『夢中さ、きみに。』和山やま(わやま・やま)先生
『夢中さ、きみに。』が手塚治虫文化賞の短編賞を受賞致しました!ありがとうございます...。読者の皆様に良い報告ができて嬉しく思います。引き続き頑張りますので、今後とも活動を見守っていただけたら幸いです。 pic.twitter.com/RfHfqHO4kg— 和山やま (@wymaaa) April 28, 2020
🎊特別賞|長谷川町子(はせがわ・まちこ)先生
マンガ大賞 「ニュクスの角灯(ランタン)」
年間のベスト作品へ与えられる賞・マンガ大賞を受賞した作品は高浜寛(たかはま・かん)先生の『ニュクスの角灯』です。
『ニュクスの角灯』あらすじ
1978年(明治11年)の長崎。主人公・美世(みよ)は、鍛冶屋の道具屋「蛮」(ばん)に奉公へ出ることになります。そこでは、店主の小浦百年(こうら・ももとし 通称モモさん)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々との出会いが待っていました。
先進と享楽の都、パリ渡来からやってきた夢の品々に導かれ、美世はまだ見ぬ世界へ歩き出します。
異国文化へ初めて触れるわくわく感、アンティークが繋ぐ豊かな人間ドラマがぎゅっと詰まった『ニュクスの角灯』。内気だった美世が、「蛮」で働き始めることで新たな世界へ興味を深めていく様子がとっても愛おしいです。
トーチwebでコミックス1巻分が無料公開中です。
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新生賞 田島列島(たじま・れっとう)先生
斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者へ贈られる賞・新生賞を受賞されたのは映画『子供はわかってあげない』の公開を目前に控える田島列島(たじま・れっとう)先生です。
家族や男女といった、ともすれば目を背けてしまいたくなるようなデリケートな関係性を、柔らかな絵柄と言葉で表現する独自性を評価されての受賞となりました。
連載デビュー作『子供はわかってあげない』
主人公は、高校2年生の水泳大好き少女・サクタさんと、書道部で字がうまい同級生のモジくん。両親の離婚で幼いころに離ればなれになってしまった父親から、サクタさんの元へお札が届きます。二人はサクタさんの父親探しの旅へ出発!夏休みのドキドキが恋しくなる、少年少女の瑞々しい物語です。
「今年の夏は忘れられない何かが起こりそう!」と期待いっぱいで夏休みを迎えていたあの頃。そんな正体不明のわくわくを思い出させてくれる『子供はわかってあげない』は、夏が来る前に読んでおくべし!来るよ来るよ~、胸騒ぎってやつが!
コミックデイズにて『子供はわかってあげない』第一話無料公開中です。
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2020年6月に実写映画化『子供はわかってあげない』
別冊少年マガジン連載中『水は海に向かって流れる』
高校進学のため、叔父の元で居候をすることになった主人公の直達は、叔父さんと共同生活をしているOLの榊さんと出会います。ただのルームメイトかと思っていた榊さんですが、直達の家族となにやら因縁がある様子…。直達が様々な思いを抱きながらも、その秘密に向き合っていく家族の物語です。
ふふっとほほを緩ませる独特の会話劇があったかと思えば、胸に響く静かな言葉で訴えかけるシリアスなシーンが。
この緩急がくせになります。ユーモラスかつセンシティブな、田島列島先生ならではの演出が画面を心地よく彩ります。
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田島列島先生の10年がわかる『田島列島短編集 ごあいさつ』
表題の『ごあいさつ』を含む珠玉の短編7編が収録された田島列島先生初の短編集です。表題の『ごあいさつ』は、姉の交際相手の奥さんが突然訪ねてくるという大事件から始まります。田島列島先生の世界観を丸ごとを感じられる、ファン必読の短編集です。
「どうすればお金のもらえる漫画が描けるのかそればかり考えていました。それでも今見れば好き放題に描いて幸運にもお金をもらえた漫画たちです」
短編賞 『夢中さ、きみに。』
短編、4コマ、1コマなどへ与えられる短編賞を受賞した作品は和山やま先生の『夢中さ、きみに』。男子高校生をとりまくシュールで緩い日常を描いた短編集です。
男子高校生の「林」と「二階堂」を取り巻く人間関係がオムニバス形式で展開されます。
「こんな人、クラスにいたかも?」と思い描かせる「林」と「二階堂」のリアルなあるある設定がたまりません。キャラクターの背景を想像させる秀逸なセリフ回しにもぞっこんに。細部まで描かれているささいな表情までじっくり読み込んで、和山ワールドにどっぷり浸ってください。
コミックウォーカーで『夢中さ、きみに。』に収録されている『かわいいひと』『うしろの二階堂』が試し読みできます。
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特別賞 長谷川町子(はせがわ・まちこ)先生
マンガ文化の発展に寄与した個人・団体へ贈られる特別賞を受賞したのは、『いじわるばあさん』『サザエさん』でおなじみの長谷川町子先生です。
2020年1月30日で生誕100年(平成4年死去)を迎えた長谷川町子先生。今も愛され続ける作品の力と長年のマンガ文化への貢献に対しての受賞となりました。
ブラックユーモアたっぷりの、大人のためのギャグマンガ。人を困らせるのが大好きなばあさんだけど、痛快でなんだか憎めない一面も。ちょっと冷や冷や?スカッと爽快?令和でも大爆笑を起こしてくれる、昭和の名作コメディです。
長谷川町子記念館も開館予定
長谷川町子先生生誕100周年を記念して、長谷川先生の資料・作品を展示する「長谷川町子記念館」が開館予定です。作品の世界観を紹介する常設展示や、様々な角度から仕事ぶりを紹介する企画展示も実施されます。(2020年4月時点で、開館予定は未定となっています)
国民的マンガである『サザエさん』は、一家団らんの象徴でもあります。世代を超えて愛される作品をうみだしてくださったことに、改めて敬意と感謝を捧げます。
【手塚治虫文化賞】って?
手塚治虫氏の業績を記念し、志を継いで日本のマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社によって1997年に創設されました。「マンガ大賞」のほか、「新生賞」「短編賞」「特別賞」があり、今年で24回目の開催となります。
今読んでおくべき作品ばかり!まずはここから始めよう
どの受賞作もその世界観にぐいぐい引き込まれていく強い魅力を放つ作品ばかりです。読むべきマンガ迷子になっている方は、ぜひこちらの作品たちを手がかりにしてみてくださいね!
tezukaprize@asahi.com
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