ハイキュー!!

古舘春一 / 著

おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?

1分でわかる『ハイキュー!!』

  • 舞台は仙台、古豪・烏野高校バレーボール部が全国を目指す。

  • 小さな巨人」に憧れ、バレーボールを始めた日向翔陽(ひなたしょうよう)は、「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄(かげやまとびお)に中学最後の試合で惨敗する。

  • 日向影山へのリベンジを果たそうと烏野高校へ入学するが、そこには影山の姿が…

作品概要

「ハイキュー!!」古舘春一(ふるだてはるいち)先生が描くバレーボールマンガ。
週刊少年ジャンプ』にて2012年より連載開始し、2020年7月に完結した。

2020年8月時点で、シリーズ累計4,000万部を達成した。

あらすじ

偶然高校バレーのテレビ中継を見かけた小柄な少年・日向翔陽は、「小さな巨人」と呼ばれる低身長ながらもコートの上で大活躍する選手の姿に憧れを抱く。やがて日向はその小さな巨人が在籍した宮城県立烏野高校に進学しバレーボール部に入部。そこには中学時代「コート上の王様」と呼ばれた天才セッター・影山飛雄の姿があった。
日向は中学時代、部員集めに苦戦しながらもやっと3年の夏にメンバーを集めて公式戦に初出場した過去があった。そこで出会ったのが強豪・北川第一で天才セッターとして君臨する影山だった。影山に惨敗し、中学での3年間を完全否定された日向は、高校でリベンジを果たす筈だった影山とまさかの同じチームになってしまう!
個性豊かな様々なメンバーが揃った烏野高校バレーボール部は、全国大会優勝を目指しライバル達と熱い闘いを繰り広げることになる。

登場人物

日向翔陽(ひなたしょうよう)

…確かにおれはデカくないけど …でも! おれは とべる!!

引用元:『ハイキュー!!』1巻

本作の主人公。烏野高校1年のミドルブロッカー。小柄ながらも類まれなる運動能力を誇り、影山とのコンビプレーである「変人速攻」が最大の武器である。かつての烏野高校のエースである「小さな巨人」に憧れている。

影山飛雄(かげやまとびお)

…俺は もう謝んねえ… 謝んなきゃいけないようなトスは 上げねえ…!

引用元:『ハイキュー!!』8巻

烏野高校1年のセッター。正確なトスと広い視野で個性豊かな烏野メンバーを操り、コート上を支配する。中学時代、バレーボールに対する異常なまでのストイックさからチーム内で孤立してしまい、「コート上の王様」と呼ばれていた。

澤村大地(さわむらだいち)

…もしも相手が絶対かなわない様な強敵だとしても 勝とうとしなきゃ 勝てないよ

引用元:『ハイキュー!!』5巻

烏野高校3年にして主将。「烏合の衆」と称されるほど一癖も二癖もあるメンバーをまとめ上げる烏野高校バレーボール部精神的支柱。スパイカーながらも守備力に定評があり、攻撃的なチームをプレー面でも大きく支えている。

田中龍之介(たなかりゅうのすけ)

良いかァ!バレーボールっつうのはなあ! ネットの“こっち側”に居る全員! もれなく“味方”なんだよ!!

引用元:『ハイキュー!!』2巻

烏野高校2年。見た目の怖さとは裏腹に後輩への面倒見がよく、義理人情に厚い。ガッツあふれるプレーが持ち味で烏野高校ムードメーカー

月島蛍(つきしまけい)

気合いで身長差は埋まらない 努力で全部なんとかなると思ったら大間違いなんだよ

引用元:『ハイキュー!!』1巻

烏野高校1年。烏野一の長身で冷静沈着なブロッカー。皮肉屋な一面があり、日向影山と衝突することもしばしば…

菅原孝史(すがわらこうし)

“3年生なのに可哀想”って思われても試合に出られるチャンスが増えるならなんでもいい

引用元:『ハイキュー!!』4巻

烏野高校3年の副主将。圧倒的なセンスを誇る影山セッターのポジションを譲るが、闘志を絶やすことなく、出場機会を狙う。チームの調整役

東峰旭(あずまねあさひ)

後ろには皆 居るってわかってる 今度こそ胸張って “俺が烏野のエースだ!”って言ってやる

引用元:『ハイキュー!!』5巻

烏野高校3年。気弱でヘタレな性格ではあるが、3枚ブロックを打ち抜く強烈なパワーを持つ絶対的エース。ワイルドな外見からは想像がつかないほどのガラスのハートの持ち主。

西谷夕(にしのやゆう)

心配することなんか何も無え!! 皆 前だけ見てけよォ!! 背中は俺が 護ってやるぜ

引用元:『ハイキュー!!』5巻

烏野高校2年のリベロ。チーム最小の身長ながらも、抜群の反射神経と高いレシーブ力を持つ「烏野の守護神」。静かなプレーとは裏腹にテンションが高く、騒がしいことから「」と称される。

山口忠(やまぐちただし)

烏野高校1年。1年の中で唯一スタメンを外れるが、サーブの練習を重ね、ピンチサーバーに。月島の良き理解者。

清水潔子(しみずきよこ)

烏野高校3年のマネージャー。クールで不愛想な性格ながらも、その美貌は他校でも噂になるほど。

武田一鉄(たけだいってつ)

烏野高校顧問。バレーボール未経験で素人であるものの、献身的な働きを見せる。現代文教師であり、ポエミーな言葉でメンバーを激励する。

鳥養繋心(うかいけいしん)

烏野高校OBコーチ武田先生の熱烈な勧誘により、コーチを引き受けることを決意。

及川徹(おいかわとおる)

青葉城西高校主将。強力なサーブを武器とし、県No.1セッターの呼び声高い実力者。日向からは「大王様」と呼ばれ、恐れられている。

孤爪研磨(こづめけんま)

音駒高校2年のセッター。無気力でマイペースな性格ではあるが、鋭い観察眼でクレバーなプレーをする。

みどころ

著者自身もバレーボール選手であったこともあり、バレーボールの描写が非常にリアル。選手が成長していく過程が丁寧に描かれていることで、経験、未経験問わず楽しめる内容になっている。
また、1度限りの対戦相手でも手を抜かないキャラクター造形の丁寧さも本作の魅力。バレーボールに懸ける想いの熱量をそれぞれのキャラクターから感じることができることもたまらないポイントです。
作中では他校同士の選手が合宿を行ったり、実際の高校生活を垣間見ているような気持ちにさせてくれる。スポーツマンガにありがちな、一部の選手が無双するような展開にはならず、センター、ピンチサーバー、監督、コーチ、OBなどメインキャラ以外へのスポットの当て方が絶妙で、部活生だった頃控えだった経験のある人は特にハマる傾向が強いのではないかと考えられる。弱さの描き方が最高な、バレーボールというスポーツの魅力を余すことなく伝えてくれるマンガです。

アニメ情報

第1期:2014年4月〜9月
第2期:2015年10月〜2016年3月
第3期:2016年10月〜2016年12月
第4期:2020年1月〜2020年4月
第5期:2020年7月~

👉「ハイキュー!!」アニメ公式サイト

また、YouTubeにて名シーンやベストエピソードが紹介されている。

コラボレーション

春の高校バレー

高校生世代の最大のバレーボールの大会「春の高校バレー」と幾度もコラボレーションしている。
2014年-2020年まで7年連続でコラボポスターが作成、掲載されている。

V.LEAGUE

「ハイキュー!!」が完結したことを記念して企画されたエキシビションマッチ「ハイキュー!!×V.LEAGUE SPECIAL MATCH」が開催された。原作に登場する「シュヴァイデンアドラーズ」と「MSBYブラックジャッカル」の2チームに分かれ、V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)の全10チームから選抜された選手が対戦した。

作者情報

著者の古舘春一(ふるだてはるいち)先生は岩手県軽米町出身。仙台デザイン専門学校卒である。ご自身もバレー経験者で中学、高校時代にはミドルブロッカーだった。少年ジャンプに初持ち込みしたのは25歳とかなり遅かった。
好きなバレーボール選手に青山繁米山裕太の名を挙げており、テクニカルなプレーヤーがお気に入りと予想される。

👉「ハイキュー!!」公式サイト

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