東京 (28)
兄による激しい家庭内暴力の中で過ごしてきた少年は、相手を殺してでも母と姉を守らなければならないという想いを抱えながら生きてきました。 そんな彼が相手を打ち負かすことを目的としない武道「合気道」と出会い、変わっていく物語です。 少年の壮絶な過去や、心の奥深くに潜む暗く激しい感情が生々しく描かれており、読んでいて何度も苦しくなりました。 そんな彼が「合気道」を通じ、信頼できる先生や仲間と出会い、やがで自らが抱える問題に向かい合っていくようになる姿は、見ていて思わず応援したくなります。
2019年 05月 13日