東京 (28)
『SLUM DUNK』を25巻から読み返している。もう何十周も読んでる山王戦ローテーション、だ。見ないうちに我が家の『SLUM DUNK』は黄ばみを通り越して”茶ばみ”になってるやないか。。。 久々に『SLUM DUNK』を開いた僕は、思わぬところで涙ぐんでいた―― 後半、山王の猛攻に点差を20点差以上広げられた場面、”桜木”をベンチへ下げる。 そこで”安西監督”は桜木へ「オフェンスリバンウンド」の価値を伝える。 「それが出来れば君が追い上げの切り札になる…!!」(27巻より引用) そして、だ。 そんな2人の会話を後ろで聞いていた”石井”はどうしたと思う? ――石井?? ”流川とはクラスメイトであり、佐々岡とは同じ中学の出身。坊主頭でメガネをかけている”(Wikipedia「SLAM DUNKの登場人物」より引用) 彼が石井だ。 石井は「ボールよ吸いつけ ボールよ吸いつけ ボールよ吸いつけ」と自分の両手に念じて、その念を桜木の両手をギュッと握って、送ったんだ。 ココで涙ぐんだのは初めてかもしれん。 また、それ見たベンチメンバーが続々と「ボールよ吸いつけ ボールよ吸いつけ ボールよ吸いつけ」念の受け渡しを始め、桜木に列を作った。 そして、その念を受け取った桜木は最後にどうしたと思う? ”赤木キャプテン”に念を送ったんだ。ブスっと”カンチョー”で。 ≪不思議と迷いはなかった やるべきことが1つに絞られたから それに こんな風に誰かに必要とされ 期待されるのは初めてだったから…≫(27巻より引用) と桜木はこう解釈したようだけど、、、1つになったのは「やべきこと」だったのだろうか。 僕はそうじゃないと思う。 石井から始まった連鎖で、”思い”が1つになったと思ったんだ。 グスっ そう思ったら目にはジンワリ涙が浮かんでいた。 20年前の自分だったら、この場面、クスっと笑っていた場面だったと思う。 思いが1つになった時、奇跡は起こるのかもしれない。 誰か早く、地球に最後のカンチョーを。in 2020
2020年 05月 09日