Under the Rose

船戸明里

Under the Roseの好きなところ

ストーリー・作中の伏線•画力、すべてにおいて『とんでもない』漫画です。この漫画に出会えた人は、相当漫画を読み込んできたか、単に強運だったかの2択に違いありません。 イギリス貴族と家庭教師のお話で、似ている作品としては森薫先生のエマがありますが、エマな陽ならこの作品は陰。その時代の階級制度だったり、リアルなイギリス貴族社会を描いています。 随分前からひっそりと連載している漫画で、あまり人の目に触れる機会が少なそうなのと、内容が中々キラキラした王道漫画でないせいか、あまり大衆に語られることのない作品ですが、特にイギリス貴族ものを嗜む漫画好きの間では、根強いファンが何十年と追い続けている、知る人ぞ知る作品です。物語の時代の背景の緻密な読み込みが必要なためか、新刊更新頻度はものすごく低いですが、それでもなお根強いファンが付いている作品で、ファンによるストーリーへの考察スレでは、いまなお熱心な議論がなされているほどです。 イギリス貴族の話が好きな方、歴史系の漫画が好きな方、伏線がものすごい漫画が好きな方、美しく高い画力で描かれた漫画が好きな方はもちろん、 全ての人に一度読んでほしい作品です。 作者先生曰く、読んだら1週間はこの漫画のことを考えずにはいられないという作品にしたい、とのことですが、私はこの本を読んでからほぼ毎日この漫画のことを考えずにはいられません。 「Under the rose 」-アンダーザローズ- 略して「アンダロ」ですが、注意点としては、沼が深すぎるという点が挙げられます(本当に)。読もうとする人は、注意して読んでね。 〜簡単なストーリーと特徴〜 イギリスの伯爵家に家庭教師として働くことになった主人公を中心としたお話。主人公が来てから、静かに美しく時計の針が動き、その家の真実が明らかになっていきます。 見所と特徴としては、緻密な伏線と史実に裏づいたその時代のリアルな背景描写と昼ドラ的ドロドロではない、美しい人間模様の闇です。

2020年 04月 12日

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