VRおじさんの初恋

暴力とも子/著

VRおじさんの初恋の好きなところ

「だからこの関係に名前なんてなくていい 初恋だけでいいんだ」「でもVRの世界で私達は現実と違う体で出会って その体でしかできない約束をした」 設定も空気感も内容も、全てよいのだけど何気ないセリフがすごく刺さる。サービス終了が近いVRが醸す終末感のなかで、おじさんが初恋に出会う。言ってしまえばただそれだけなのだけど、感動とはまた少し違う、新しい感情が流れた気がしました。夕暮れの美しい寂しさがとてもいい。 現実と仮想、体と心、コロナ・・・まさに今しか書けない、今在ることに意味のある作品。

2021年 02月 24日

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