おおきく振りかぶって

ひぐちアサ/著

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おおきく振りかぶっての好きなところ

主人公の三橋が阿部を通して強く成長していく様を丁寧に繊細に描いている。特に三橋は泣き虫の臆病だが、芯は強く、また独占欲や嫉妬など所謂人間の汚い部分も多分に兼ね備えているのが魅力。 人は常に自己の居場所を他者の承認によって見つける生き物だが、三橋は阿部に存在を肯定されたことで自身の居場所を見つけることが出来た。 このような自己肯定感が阿部によって少しずつ養われていくところも、この漫画を魅力的にしていると思う。 挫折を経験した者、自己肯定感を失ってしまった者にとっては、三橋に感情移入し、阿部の言葉に救われることも多かったのではないだろうか。

2019年 12月 22日

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