東京 (28)
もう何よりも美しい 鶴田謙二先生の絵は絶品です。 お話に溢れるノスタルジックで悲しげな雰囲気は、鶴田謙二先生の情感溢れる背景や主人公であるエマノンの表情などで、更に掻き立てられる。 地球に生命が誕生して、数十億年もし自分がそんな膨大な記憶をもっていたとしたら 僕は耐えられないだろう 作中でもある通り、忘れることは人間の持って生まれた機能なのである。 忘れることが出来ず、記憶を継承しているエマノンは全てを悟った顔をして青年と船上で一晩を過ごす。 そんなお話。 本作は単巻完結としても十分楽しめますが、本作の続編にあたる「さすらいエマノン」、「續 さすらいエマノン」、「續々 さすらいエマノン」などもオススメです。
2020年 08月 21日