東京 (28)
この漫画は漫画界の革命。キャッチコピーの「このマンガに無関心な女子がいても、無関係な女子はいない」は、まさにこの漫画を的確に表します。全ての女性、そして男性に読んでもらいたい。 りぼん編集長が「この漫画だけは何があっても続けさせる」と言ったという作品で、このテーマを少年ジャンプ+で連載していることに、編集部のただならぬ情熱を感じます。 昨今ジェンダーはあらゆる議題としていい上がり、Twitterでも議論を呼ぶホットワードですが、私は本作で取り上げられているジェンダー概念こそが、真に迫っているもののと思います。 少女漫画だからとか、りぼんという漫画雑誌だからとか、そんなことは抜きにしてこの漫画を読んでください。 ジェンダー 差別は本質的にどのような大衆心理から来ているかなど、漫画内の出来事により表現されています。恐らくこの漫画を読んだ女性のみなさんは、それらの表現に、少なからず既視感のようなものを抱き、今まで生きてきた中で表現できなかったモヤモヤが、初めて言語化されるという事象に出会うのではないでしょうか。 ジェンダー関連の気づきに、漫画という媒体で人々に伝えられることの凄さを感じずにはいられません。 作者先生、編集部の方々には、この挑戦に心から敬意を表したいです。
2020年 04月 12日