とっかぶ

桑原太矩/著

とっかぶの好きなところ

タキタ→”サワ” ミカ→”くらげ” ヴァニーさん→”千歳” 『空挺ドラゴンズ』のあの3人が現代に転生したら・・・こんな感じなんだろう。 桑原太矩先生の作品時系列からしたら、空ドラにとっかぶの面影を見るのが自然な見方なんだけれども、『空ドラ』から『とっかぶ』に手を出した僕は「空ドラがあってのとっかぶ」みたいな、そんな錯覚を覚えました。 「タイトル食わず嫌い」をしている人のため――僕だけかもしれませんが・・ ちょっとだけ引用入れておきます。ネタバレにならない程度に↓ ≪特別課外活動部…通称"特課部" 元々は ボランティアを中心とした課外活動を目的に設立された志の高い部活だった………しかし 時代を経た今は 重大な問題を起こした生徒が一 現れた時に! 奉仕活動等の様々なペナルティーを課すために臨時で設立される…退学手前の問題児を監督するための部活なんだよ!≫ そこに集まったサワ・くらげ・千歳の、ただの高校の日常物語です。 でも、面白いのです。 惹きこまれるのです。 それはサワという主人公のキャラクターの力だと思うのです。 「先生!どうしてアリがエライみたいになってるんですか?」 童話『アリとキリギス』のアリを「イヤなヤツ」だと否定し、「目の前で泣いてる人がいたら助けてあげればいいんだ!」 主人公サワの根底にあるそんなヒーロー魂(?)が色んな人を巻き込んで、気づいたら読んでる自分もサワの虜になってて、サワの一言に「行ってこい!」ってポンっと背中を押されてる。 だから、読後はなんか空が高く感じます。そんな作品です。 『とっかぶ』はぜひ子どもにも読んでほしい漫画。と思って、息子(小4)に見えるところにワザと置いていたら、まんまと読んでました。「おもしろかったよ」って言ってました。僕の思いはくみ取ってくれたからは分かりませんでしたが。 空ドラのレビューでも書いたけど、桑原太矩先生にはやっぱり「ジブリの血」が流れている気がするんですよね。 空ドラが終わったら、ぜひぜひ『とっかぶ 2』やって欲しい!!!!!!! つか、おじさん的にはサワちゃんのあの”絶対領域”がたまらんくて、、、また見たいだけなのは・・・内緒です。

2020年 02月 02日

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