ゆるキャン△とは
『ゆるキャン△』は、あfろ先生が描く「女子高生×キャンプ」がテーマのマンガです。
2015年から芳文社出版「まんがタイムきららフォワード」にて連載をしており、2019年から同社マンガ配信サイト「COMIC FUZ」に移籍して連載中。
2018年冬季に放映されたアニメは、Amazonプライムビデオで☆4.7の評価(2019年11月時点)を獲得し、視聴者にキャンプブームを巻き起こしました。
2020年冬季には、実写ドラマと野外活動サークルの部室を舞台にしたショートアニメ『へやキャン』が放映予定で、映画やアニメ2期の制作決定も発表されています。(参考:コミックナタリー)
ちなみに、タイトル『ゆるキャン△』にある△マークは、Wikipediaではテントのピクトグラムと紹介されていますが、ファンの間では富士山説も浮上しており、真相は不明です。
ゆるキャン△の魅力
本作の魅力については、いくつか挙げられるため「みどころ」として後述しますが、ここでまず一つ挙げるとするならば、「キャンプ」というテーマを主軸にするために、様々な無駄を削ぎ落としたということが、読者やアニメの視聴者に受け入れられ、人気になった理由ではないかと考えます。
『ゆるキャン△』はある種ストイックなマンガで、キャンプ以外の寄り道をせず、淡々とキャンプの素晴らしさを描いています。(景色、食事、温泉、ゆっくり流れる時間など)
無駄なものを排除したことよって、より純度の高い「キャンプの良さ」が伝わり、読者や視聴者にキャンプをやってみたいと思わせる、影響力のある作品になったのではないかな、というのが筆者の考えです。
どんなものを削ったのかというと、例えば「恋愛」です。高校生にフォーカスした作品というのは、必ずと言って良いほど恋愛がテーマになることが多いと思います。
しかし本作ではイケメン高校生はおろか、男子高校生はモブキャラすら登場してきません。筆者調べですが原作8巻時点で、登場人物の口から「彼氏」という単語が出てきたのも2巻のワンシーンだけ。(ただのボケとしての発言)
女の子同士の恋愛や、それに発展しそうな言動ももちろんありません。
度々出てくる入浴シーンも、マンガにありがちなサービス回という扱いではなく、あくまでキャンプにおける楽しみの一つとして、温泉で疲れを癒している姿が描かれており、つまりは三大欲求である「性欲」が完全に排除されているということです。
また、男性の登場が極端に少ないように、登場人物も最低限に抑えられています。物語を追ってる時に起こりがちな、これ誰だっけ?ということが起こりにくいのです。
知識と経験が豊富な熟練キャンパーのリン、料理・食事担当のなでしこ、リーダーとしてキャンプ場の手配などをする千明、影のリーダーとしてさりげなく皆をフォローするコミュニケーション能力に長けたあおい、キャンプに対して少し距離がある初心者キャンパーの恵那、お酒担当の鳥羽先生、といったようにそれぞれ役割があり、読者が誰かしらに感情移入できる最小限の人数になっています。
そして、物語の基本である「起承転結」の「転」も一切ありません。サークル内でのケンカや、恋愛によるいざこざ、事件などはなく、ひたすらキャンプをするだけで作品が面白くなっています。
ストーリーによって激しく心を揺さぶられることなく、リラックスして見ることのできる無害な作品で、例えるなら日曜の夜に鉄腕DASHを見ているような感覚です。
余計なものはいらない、とにかく、キャンプ(とりわけ冬キャンプ)って最高なんだよ、ということがメッセージとして伝わってくる作品で、作者のあfろ先生も以下のように述べています。
ポイントさえ押さえれば、冬キャンプは他の季節よりも快適に過ごせます。このことは一般ではあまり知られていないようなので、冬キャンプからのスタートにしました。
あらすじ
※あらすじでは第1話についてまとめています。
富士山のふもと、本栖湖のキャンプ場に、寒さが厳しいオフシーズンにも関わらず、一人でキャンプに来た主人公の志摩リン。
慣れた手つきでテントを組み立て、読書をしたり焚き火をしたりと、静かなソロキャンプを満喫します。
日が暮れてトイレに向かうと、そこにはプチ遭難したもう一人の主人公、各務原(かがみはら)なでしこが立っていました。
静岡県の浜松市から、山梨県南部町に引っ越してきた当日、千円札の絵になっている本栖湖の富士山を見るために、自転車でやってきたなでしこ。
見かねたリンは、カップラーメンを作ってあげ、空腹のなでしこを救い出します。
そして、疲れていたなでしこを労うかのように、曇っていて見えなかった富士山が月明かりに照らされ、二人の前に姿を表してくれます。
誰かとキャンプをすることが初めてのリンと、この出会いによってキャンプに興味を持ち始めるなでしこ。物語はここから始まっていきます。
各巻のあらすじ
※各巻のあらすじは、既刊を一度読んだことがあり、最新刊を読む前にザックリとおさらいしたいという方向けに書いておりますので、ネタバレを多分に含みます。未読の方はご注意ください。
1巻 野クルへようこそ
引っ越しをして本栖高校に通うことになったなでしこは、第1話でのキャンプが忘れられず、大垣千明、犬山あおいの二人が創設した野外活動サークル(野クル)に入部します。
サークル活動の一環として、学校で試しにテントを組み立てることにした野クル一同は、狭い部室を抜け出し、広い屋外に脱出します。
そこで再開するのが、本栖湖でなでしこを助けてくれたリン。二人は同じ高校だったのです。
休日になり、リンはソロキャンプをするため富士山近くの「ふもとっぱらキャンプ場」へ。
そのことをリンの友達である恵那に教えてもらい、なでしこも合流します。
鍋を振る舞い、姉の車で車中泊をしたなでしこは、夜の富士山に引き続き、日の出の富士山も見ることができ、大満足でキャンプを終えます。
そしてまた別の休日、なでしこは今度は野クルの皆と「イーストウッドキャンプ場」に行く一方、リンは長野県の「高ボッチ高原」にソロキャンプをしに行き、それぞれでキャンプを楽しみます。
2巻 四尾連湖キャンプ
別々に行動するなでしことリンでしたが、SNSで会話をしたり、写真を共有したりして、オンラインキャンプを楽しみます。
平日になり学校に行くと、なでしこはリンから長野県のお土産をもらいます。そこでまたキャンプに行こうという話になり、今度は紅葉が綺麗な四尾連湖のキャンプ場へ。
やや強引に誘われたソロ派のリンでしたが、キャンプ料理を食べるなでしこの顔を見て、少しずつグループキャンプの楽しさも受け入れられるようになります。
四尾連湖では、別のキャンパーとの出会いもあり、後の野クルの顧問になる鳥羽先生がここで初登場します。
キャンプが終わり、期末テストがスタート。
テストが終わったらクリスマスキャンプに行こう!と野クルで決定し、キャンプをご褒美としてテストに挑みます。
3巻 風邪引きと一人旅
期末テストを無事に終え、野クルのメンバーでアウトドアショップ「カリブー」へ。
そこでなでしこは「キャンドルガスランプ(¥4,690)」と出会い、バイトを始めることを決意します。
そしてとうとう、ソロを貫いていたリンから、なでしこにキャンプのお誘いがきます。
ものすごく楽しみにしていたなでしこでしたが、当日風邪を引いてしまいキャンプは断念。リンは一人、長野県の陣場形山キャンプ場へ向かいます。
原付一人旅を始めたリンでしたが、諏訪湖で綺麗な景色を眺めたり、山道で通行止めにあったりと、行き当たりばったりの旅を満喫します。
途中、早太郎温泉で休憩をして体を温め腹ごしらえもするのですが、居眠りをしてしまい起きたのは17時。
辺りはすっかり暗くなってしまい、大急ぎでキャンプ場へ向かいます。市街地を抜け、山道に入ると、そこには再び通行止めの標識が.....
絶望するリンでしたが、千明に「それは通れる!」と教えてもらい無事にキャンプ場にたどり着きます。
千明のことが少し苦手だったリンでしたが、このことをきっかけに野クルに対して徐々に心を開き始めます。
4巻 クリスマスキャンプ
クリスマスキャンプ会議がスタート。今回はリンと、友達の恵那も野クルのキャンプに初参加です。
そして、野外活動サークルに新任の鳥羽先生が就任。
リン、なでしこ、千明、あおい、恵那、鳥羽先生。『ゆるキャン△』史上最多人数でのグループキャンプが始まります。
舞台は、富士山の麓にある「富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ」というキャンプ場。
恵那が連れてきた「ちくわ(チワワ)」や、別のキャンパーの子供たちとたくさん遊んだ後、夕飯はあおいが懸賞で当てた黒毛和牛をすき焼きにしていただきます。
その美味しさを全身で表現するなでしこや千明に対し、黙々と心の中で噛み締めるリンと恵那。
お酒が大好きな鳥羽先生は完全にできあがっていました。
ごはんを食べた後は、サンタのコスチュームに着替えたり、焚き火を囲みながらVODで動画を見たりして、クリスマスの夜を過ごします。
朝の5時。朝食担当のなでしこは皆より少し早起きをします。
鮭の大和煮と、ホカホカごはんにお味噌汁。日本の朝ごはんをテーマに、皆に手料理を振る舞います。
ごはんを食べながら富士山と日の出を見て、クリスマスキャンプは無事終了です。
5巻 それぞれの年末年始
クリスマスキャンプを終え、大晦日に突入。
なでしこと恵那は、年賀状配達の短期バイトを始めます。
リンは大晦日でもソロキャンプ。今度は静岡県の海辺にある「竜洋海洋公園オートキャンプ場」へ向かいます。
クールなリンでも興奮してしまうのは、海無し県民である梨っ子の習性とのこと。
キャンプごはんとして年越しそばを食べ、久しぶりのソロキャンプの良さを噛み締めます。
年が明け、鳥羽先生、千明、あおい、あおいの妹であるあかりの四人で、まだ夜が明けないうちに初詣に向かいます。
四人は身延山山頂で、リンは浜辺で、なでしこは配達のバイト中に、それぞれの場所で初日の出を拝みます。
「あけおめー!!」「今年もよろしくねーっ!!」
日の出と同時にメッセージや写真を送り合い、新年がスタートします。
1月2日になり、静岡県にいたリンは急遽、奥浜名湖のほとりにあるなでしこの祖母の家に泊まることになります。
なでしこと年末年始のソロキャンプの話になり、振り返るリン。大人数でのクリスマスキャンプとソロキャンプを比較して、同じ「キャンプ」でも全く別のアウトドアであると気付きます。
登場人物
志摩リン
本作の主人公。祖父の影響でキャンプにはまり、冬の閑散期になると一人でキャンプに出かけるのが趣味。
寒さが厳しい冬キャンプであるが、彼女いわく「虫がいない、汗かかない、他のキャンパーが少なくて静か、焚き火と温泉が気持ちいい、景色が遠くまで見える、汁物がうまい」と言った理由で、冬キャンプが好き。
クールな性格に見えるが、キャンプの時は心の中で静かに興奮したり、帰ってから思い出してニヤニヤしたりと感情豊か。
キャンプ中のメインの活動は読書で、学校の図書委員であり、本屋でアルバイトもしている生粋の本好き。『超古代文明Xの謎』や『徳川埋蔵金の謎』などのミステリー系のジャンルが好み。
愛車はスクーターの「ヤマハ・ビーノ」。
「きっと、ビーノでつながっている」ポスターができました⛺️
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各務原 なでしこ
本作のもう一人の主人公。静岡県の浜松市から山梨県に引っ越して、ソロキャンプをしていたリンと出会いキャンプに目覚める。
食べることが大好きで、50個入りの浜松餃子をぺろりと食べるほど。中学3年生まではぽっちゃり体型であったが、姉に無理やりダイエットをさせられ、体重を落とし体力も身についた。
そのため、寒いところで平気で寝たり、重い荷物を難なく運んだり、自転車による年賀状配達のアルバイトもバリバリこなす。
天真爛漫な性格で言動が犬に似ているため、犬好きのリンからは距離を置かれていない。
作者いわく名前の由来は
主人公2人(各務原なでしこ、志摩リン)の名前を長い名前と短い名前にしようと思い、以前に住んだことがある岐阜県とその周辺の地名がしっくりきたので、他のキャラクターもその辺りの地名でそろえることにしました。
とのことで、なでしこの名字は岐阜県にある各務原市から取っている。
大垣 千明
本栖高校の「野外活動サークル」の創設者であり部長。名前の由来は岐阜県大垣市より。酒屋でアルバイトをしている。
語尾に「〜ぜ!」が付くことのある男気のある性格で、サークルメンバーに頼りにされたがっているが、あまり体力がなく失敗してしまうことが多い。
テンションが高く、リンからは少し敬遠されているが、物語が進むにつれて徐々に距離は縮まっていく。
サークルではいかに安くキャンプができるか試行錯誤しており、雑誌や用品店で販売している高価な道具に憧れつつも、その値段を見て鼻血を出してしまうほどの拒絶反応を見せる。
犬山 あおい
「野外活動サークル」の創設者の一人。名前の由来は岐阜県に近い愛知県犬山市より。スーパーでアルバイトをしている。
まったりとした関西弁と太眉が特徴的で、前髪よりも前に主張してくるほど。千明からは「イヌ子」と呼ばれている。
ホラを吹いてサークルメンバーを困らせるのが好きだが、嘘をついているときには目が泳いでしまう。
斉藤 恵那
リンの友達。帰宅部であり、野外活動サークルに勧誘されるもやんわり断る。コンビニでアルバイトをしている。
野クルのキャンプにも何度か参加しており、恵那の父がアウトドアに肯定的で少し高いキャンプ道具を買ってもらい、お金が無い千明たちを圧倒する。
ペットのちくわが大好きで、SNSによく写真をアップする。リンと犬の寿命の話になり、いつか来るちくわとの別れに対しては「すっごく怖いし、そうなったら悲しいけど...仕方ないと思う。だからいっぱい遊んで、楽しかったって思ってもらいたいよ」と話す。
鳥羽 美波
野外活動サークルの顧問の先生。野クルのキャンプに同行したり車を出したりする、優しいお姉さん。
普段はおっとりしている性格だが、お酒が大好きで、酔っぱらうとわがままを言ったり号泣したりする。
各務原 桜
なでしこの姉。妹たちの送迎や車中泊にも付き合う、面倒見の良いお姉さん。
物静かで無表情なキャラだが、なでしこのソロキャンプを覗きに行ったり、なでしこのスマホに見守りアプリを強制的にインストールしたりと、意外と心配性。
犬山 あかり
あおいの妹。千明には「チビ犬子」と呼ばれており、イタズラができるくらい仲が良い。
野クルのメンバーと初詣に行ったり、伊豆のキャンプにも同行している。
ちくわ
恵那の飼っているチワワ。本作のマスコット的なキャラクター。寒いのが苦手だが、散歩やキャンプは好き。
みどころ① 中部地方の美しい風景
あfろ先生の現地取材のもと、実在する景色や観光地が山梨県を中心に作中で描かれており、多くのファンが聖地巡礼として訪れています。
アニメの京極監督も、実際にソロキャンプをしたりと取材を重ね「背景も主役」という意気込みで制作したと語っています。(参考:山梨日日新聞)
山梨県
本栖湖
富士五湖の一つ。千円札の富士山のモデルにもなっており、なでしことリンが初めて出会った場所。
本栖湖のほとりにある、作中で登場した「浩庵キャンプ場」は、アニメの影響で客足が3倍に上がったとのこと。(参考:山梨日日新聞)
笛吹川フルーツ公園
野クルの初キャンプ時に、温泉に立ち寄るため訪れた場所。標高の高い位置に存在し、甲府盆地を一望することができます。
甲府市在住のあfろ先生のお気に入りの場所で、よくバイクで景色を見にいくそうです。(参考:山梨日日新聞)
四尾連湖(しびれこ)
紅葉で有名な湖。リンとなでしこがキャンプをした場所であり、鳥羽先生と初めて出会った場所でもあります。
四季折々違った風景を見せ、ハイキングや登山者に人気が高い観光スポット。
みさきキャンプ場
富士山に一番近い湖、山中湖畔にあるキャンプ場。
千明、あおい、恵那の3人でキャンプに行きましたが、寒すぎて薪ストーブを焚いている他のキャンパーに助けてもらうことに。
標高は日本の湖の中でもトップクラスの高さであり、冬キャンプはかなり危険な地域です。
赤沢宿
週末にリンが訪れた、かつて宿場町として栄えた観光スポット。国の重要伝統的建造物群保存地区として認定されています。
長野県
高ボッチ高原
リンが原付免許取りたての頃にソロキャンプをしに行った場所。富士山と諏訪湖の両方を眺めることができます。
陣場形山(じんばがたやま)キャンプ場
リンがソロキャンプをした場所。「天空のキャンプ場」と呼ばれており、アルプス山脈や長野県の上伊那郡を一望できます。
『ゆるキャン△』の影響か休日は混雑している模様。(参考:中川村観光協会公式HP「陣場形山キャンプスペース」)
静岡県
富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ
静岡県富士宮市の朝霧高原にあるキャンプ場。クリスマスキャンプの時に野クルの皆で訪れました。
キャンプもできる上に宿泊施設もあり、富士山を眺めることができる温泉もあります。
野田山健康緑地公園キャンプ場
なでしこが初のソロキャンプをした場所。展望台からは駿河湾を望むことができます。
伊豆半島ジオパーク
火山や地層、地形などの貴重な地質遺産を多く保有する自然公園。洞窟が崩れてできた龍宮窟が一番人気です。(参考:伊豆半島ジオパーク公式HP)
みどころ② キャンプに役立つ豆知識
作者のあfろ先生は、もともとキャンプが趣味で、ある程度の知識があったためキャンプマンガを描くことに決めたそうです。(参考:山梨日日新聞)
本作では、可愛くデフォルメしたタッチで、簡潔にキャンプ豆知識を教えてくれています。
焚き火のやり方
松ぼっくりを集めます。これはマッチ一本で火がつく自然界の優秀な着火剤。「かさ」が開いている物は乾燥していてよく燃えます。
次に乾燥した薪を集めます。キャンプ場によって、販売していたり、使い放題のところがあります。
火種である松ぼっくりの上に、細い枝から乗せていきます。
火種に火をつけ、空気を送るときは弱めに扇ぎましょう。
※キャンプ場によっては直火NGのところもあるので、その時は焚き火台を使用します。
テントの種類
ロッジ型
ロッジドーム型
Aフレーム型
ドーム型
などに分かれ、フレームがある「自立式テント」やフレームがなくペグや張り網が必要な「非自立式テント」にも分類されます。
キャンプで最低限必要なもの
炭や網など、ある程度のものはホームセンターや100円ショップで調達可能です。
シュラフの種類
封筒型
マミー型(ミイラの意)
人型
などに分かれ、素材についても、安価でかさばる化学繊維や、高価でコンパクトなダウンに分類されます。
キャンプ場の種類
林間キャンプ場
臨海キャンプ場
芝生キャンプ場
河川・湖畔キャンプ場
展望キャンプ場
などに分かれ、大抵のキャンプ場は林間キャンプ場にあたります。
マットの種類
フォームタイプ
エアタイプ
インフレータブルタイプ
などに分かれます。寝袋で十分では?と思われる方もいるかもしれませんが、マットを敷くと地面からの冷気を防ぐことができるため、秋冬キャンプには必須のアイテムです。
みどころ③ キャンプ飯&ご当地グルメ
グルメマンガと言っても過言ではないくらい、ごはんの描写が素晴らしい『ゆるキャン△』。あfろ先生も、
キャンプ料理の魅力というと、野外の食事は家で作るよりも美味しく感じられ、手ごろな料理でも十分感動できるところです。
とインタビューでおっしゃっています。
↓みどころの詳しい内容はこちら
『ゆるキャン△』のお腹が空くグルメなコマ10選。便利なリンク付き!
みどころ④ ご当地温泉
本作では、キャンプに向かう道中や、キャンプ場に併設された温泉がたくさん出てきます。寒い冬に出かけて温泉に浸かりマッチポンプをしている姿はとても癒されます。
ほったらかし温泉
山梨市内に位置し、甲府盆地と富士山を露天風呂から眺めることのできる温泉。公式HPでは絶景写真を覗き見することができます。
日の出の1時間前にオープンするため、月ごとに開場時間が変わります。
こまくさの湯
長野県駒ヶ根市の早太郎温泉郷にこまくさの湯はあります。天気が良い時は駒ヶ岳を望むことができるそうです。(参考:こまくさの湯公式HP)
併設された食堂では、駒ヶ根名物ソースカツ丼を堪能することができます。
紅富士の湯
山梨県の山中湖温泉に位置します。露天風呂からはもちろん、壁がガラス張りになっている室内からも富士山を望むことができます。(参考:紅富士の湯公式HP)
奈良田の里温泉 女帝の湯
山梨県の早川町に位置する温泉。窓からは奈良田湖を眺めることができます。源泉かけ流しであり、とろみがある泉質で、なでしこの姉いわく少しぬるめ。(参考:奈良田の里温泉公式HP)
食事処も併設されており、山梨名物のほうとうを食べることができます。
海辺のかくれ湯 清流
静岡県の西伊豆堂ヶ島温泉にある旅館。目の前がすぐ海で、潮風や磯の匂いと共に、絶景露天風呂を楽しむことができます。(参考:海辺の隠れ湯 清流 公式HP)
特徴的なのは、露天風呂から眺めることのできる「三四郎島」。「伝兵衛島」「中ノ島」「沖ノ瀬島」「高島」からなる4つの島で、見る角度により3つに見えたり、4つに見えたりすることから「三四郎島」と呼ばれています。(参考:西伊豆町公式HP「堂ヶ島のトンボロ」)
みどころ⑤ 冬でも元気なわんこ
恵那の飼っているちくわを始め、本作では至る所に可愛い犬が登場してきます。作者のわんこ愛が伝わり、非常に癒されます。
ふもとっぱらキャンプ場の犬
静岡県富士宮市のキャンプ場にいた犬。実際のキャンプ場にも「スズ」と「こたろう」という名前の犬がいるようです。(参考:富士の国やまなし観光ネット「ゆるキャン△特集」)
後部座席の犬
なでしこ似の犬
霊犬 早太郎
長野県駒ヶ根市の光前寺で祀られている犬。静岡のとある村で悪さをしていた猿を退治したという伝説があります。
山中湖畔キャンプ場で出会ったコーギー
ちくわ
あfろ先生の情報
年齢性別不詳。静岡県浜松市出身。山梨県甲府市在住。(2018年時点)
ペンネームの由来は、漫画家になる前にとある掲示板でアフロヘアーのキャラばかり描いていて、「アフロの人」と呼ばれていたため。
『ゆるキャン△』創作のきっかけは、担当さんとの打ち合わせで、前作のSF作品とは対照的な日常の話をやろうということになり、趣味のキャンプと組み合わせたそうです。
リンたちの通っている高校がある、山梨県の身延町の国道52号はよく通っており、そこの風景が好き。
(参考:山梨日日新聞 2018年7月9日「原作者あfろさん山梨への想い語る」)