バクマン。

大場つぐみ/著 小畑健/イラスト

バクマン。の好きなところ

【泥まみれの才能たち】 自分は天才じゃなかった もうこれ以上はできない だけどそれでも、諦めることはできない 脊髄の奥にそんな本能を埋め込まれた人々に、届いてほしい作品です。 「2人の少年が、日本一のマンガ家を目指してマンガを作る」 言ってしまえばそれだけの話です。 そこで出会う物語だって、夢を追う人にとってみれば当たり前の日常かもしれません。 普通に戦ったら勝てない天才がいることも。 普通に戦って勝つ才能が自分にないと知ることも。 夢に届くと思ったはしごが途中で崩れることも。 必死でもがいているうちに自分なりの戦い方が見つかることも。 自分の才能と向き合い、できないことと向き合い、それでも夢と勝利を諦めず、自分の才能にもがき苦しみそれでもそれを磨き続ける人にとっては、よく見る出来事でしょう。 だけどそれが、こんなにも胸を熱くする。 天才マンガ家との勝負が、主人公たちが立てた戦略が、渾身の作品の打ち切りが、それでも作品を出し続ける諦めの悪さが。 人の胸を熱くする。 読んでいる途中、読んだ後、あなたはきっとこう思う。 「マンガを読んできてよかった」と。

2019年 12月 06日

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