フェルマーの料理

小林有吾

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フェルマーの料理の好きなところ

『フェルマーの料理』は東野圭吾の『ガリレオシリーズ』のような料理マンガ。 『ガリレオ』のドラマは福山雅治が事件のたびに数式を用いて解決に導いていたが、この作品では数学(的思考)を用いて驚きの料理を作る。 料理マンガに数学持ち込むことの最大の利点は、おいしさの証明ができること。 数学的に調理過程を説明するということは、単なる手順のではなく「原理」に触れる必要がある。たとえば「旨味」を感じさせる成分「グルタミン酸」と「イノシン酸」は掛け合わせると相乗効果で、さらに強い旨味を感じられる、など。 この原理を知ることで、読者は料理を口に含んでいるわけではないけれど、「もうこれは確実においしいだろう」という確信めいたものを感じられる。 料理を数学的に説明するって発明だ。

2019年 08月 25日

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