健康で文化的な最低限度の生活

柏木ハルコ/著

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健康で文化的な最低限度の生活の好きなところ

新人ケースワーカーと生活保護受給者たちの話。激務&理不尽環境で主人公が頑張る系のお話は、自分の過去と重なってあまり好きじゃなかったのですが、本作はなぜかグイグイ引き込まれました。たぶん、主人公の義経えみるが、ヘコんだり悩むことはあっても、「もういやだ!」と一回もならないからだと思います。何かあったときの彼女は、「気持ちがわかるようになれてうれしい」「次はこうしたい」とまず考える、未来のことで心がいっぱいの人間で、そこが人物の魅力にもなっているし、続きを読みたいと思わせる戦略にもなっていると思います。あと、ベテラン先輩の半田さんが、的確 & 有能 & でもでしゃばらない & たまにお茶目で、この人がいるから安心して読める説もあるかも。そんなわけで、バリバリの業界現場マンガとしても、心の元気がないときの癒やしマンガとしてもオススメできる、不思議な作品です。

2020年 02月 13日

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