東京 (28)
初めは内輪のノリで、いじめられた友達の復習をしただけだった。悪ふざけのつもりだった。しかし、その悪ふざけが人の命を奪ってしまった。人殺しになった。 人殺しになってから狂っていったり、罪の意識に苛まれたり、仲間だった友達からの裏切りがあったり信頼関係の薄さが露呈したり。犯罪と犯罪者にまつわる心の動きがとてもリアルに描かれている。ここに描かれるリアリテイの解像度の高さには驚きしかない。 作者はどんな取材をしてどんな思いでこの作品を仕上げていったのか。 一生心に残る作品。
2019年 08月 14日