東京 (28)
【切り取られた時間の中で、戦いが始まる】 「時間を止め、その中で自由に動くことができる」という力を持つ宝が、主人公の家にあった。 宝の存在は祖父によって家族にすら隠されていたが、ある日子供が誘拐されたことから、祖父はその宝の力を使ってしまう。 しかしそれは、宝を狙う組織によって仕組まれた陰謀だった。 「日常を別の角度から切り取る」という面白さが強い作品です。 時間の止まった世界での戦いが主軸なのですが、その切り取り方がすごく面白い。 主人公の一家は「時を止める」と「10メートル以内の範囲で瞬間移動できる」という能力を持ちますが、それ以外はすごく平凡なんです。 だから敵も時を止めた世界に入ってくるともうどうしようもない。敵のチンピラとかの方が圧倒的に強い。 そんな平凡なのかそうじゃないのかわからない人が、どうにかその能力を悪用されないように頑張る様子が面白い。 日常と非日常、平凡と非凡が同時に成立している感覚。 「いつもの日常を違う角度で見てみたい」という方におすすめです!
2019年 10月 11日