天国大魔境

石黒正数著

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天国大魔境の好きなところ

【崩壊した街、正体不明のバケモノ、世界に残る謎】 例えば「傾いたビルの1階部分で、チンピラを撃退したい」 例えば「ガラスの割れた倉庫をあさって、見つけた缶詰に喜びたい」 例えば「奇跡的に動く車を見つけて派手にドライブしていたら敵対勢力に見つかって瓦礫の街でカーチェイスになったところを大型バイクに乗ったお姉さんに助けられて秘密基地に案内されるけどそれ自体が秘密基地の場所をあぶり出すための敵の作戦でピンチになるけど全員で力を合わせたらなんとかなりたい」 そんなディストピアが好きな人へ、瓦礫と砂埃の世界が好きな人へ、無法世界に憧れる人へ、その世界で旅をしたい人へ。 そして、その世界の大きな謎に迫りたい人へ。 オススメしたいのがこの作品です。 「推測も楽しみの一部」と言わんばかりに全く説明されない舞台設定。 世界はなぜ崩壊したのか? 主人公2人はなぜ旅をしているのか? 主人公はなぜ特殊能力を持っているのか? 世界に跋扈するあのバケモノはなんなのか? 全てはストーリーの進行とともに、徐々に徐々に明かされていきます。 それが楽しい。それこそが楽しい。 説明なんていらない。わかりやすい言葉なんていらない。 描写から、セリフから、背景から、一度だけ映った看板やキャラクターの服装から、この物語を、この世界を読み解いてみせる。 この俺が、この私が、真っ先に世界の真実に辿りついてみせる。 「崩壊した世界で、大きな謎に、少しずつ迫っていく」 その楽しみを知る人に読んでほしい作品です。

2019年 12月 05日

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