猫が西向きゃ

漆原友紀/著

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『猫が西向きゃ』日常風景が歪んで見える現象の発生を科学的に考えてみた

猫が西向きゃ』は、2007年に映画化もされた『蟲師』の漆原友紀先生の作品で、「フロー」という自然現象によって、世界が摩訶不思議に変わってしまう世界を描いた物語です。

路地が急に増えたり、崖の高さが変わったりする不可思議な現象「フロー」は、自然に発生する場合と、人が起因している場合があります。人より立派でありたいという気持ちだったり、誰かに合わせているうちに自分の本心が分からなくなってしまったり。口には出さないけど、ふだん私たちが感じている「本心」が、自分たちの暮らす世界を創り変えてしまうのがとてもおもしろいです!

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もしも、本当に現実世界でフローのような現象が起こるとしたら、科学的にどんなことが起こっている可能性があるのかを考えてみました!

街を歩いてるとき、ふと感じるあの気持ちも、もしかしたらフローなのかもしれません。

世界が歪んで見えるのは光の屈折

物語の世界では、3又路が7又路に変わってしまうようなことが起こっていますが、現実世界で起こるとしたら、この原因として、光が曲がるために実体が歪んで見える「蜃気楼現象」の可能性が考えられます。

猫が西向きゃ

空気に温度差があるところで光が曲がるために、路地が複数に見えてしまっているのではないでしょうか。

猫が西向きゃ

蜃気楼と体臭によってフロー発生

人が起因して発生している理由としては「体臭」が関係しているんじゃないかと考えられます。

猫が西向きゃ

ニオイのもととなる化学物質を鼻の細胞がキャッチして脳に信号を送ることで、私たちはニオイを感じます。つまり、ニオイを感じるというのは、周りに化学物質があるよ、ということなのです。

猫が西向きゃ

幼い頃に病気にかかり、視覚と聴覚が失われてしまったヘレン・ケラーは、ニオイによって他の人の性格が分かったという逸話があります。それが本当だとすると、人それぞれ独特のニオイを発しているということになります。

自分が「強く考えていること」が食生活を含む日常の行動を変え、独特のニオイを発していることが、周辺の空気の温度を絶妙に変化させて蜃気楼現象を起こし、その人の本心が現れるような世界が視覚的に実現してしまうのではないでしょうか。

猫が西向きゃ

今回は無理やり科学っぽく説明してみただけなんですが、ファンタジー世界の中で起こっていることを、現実の法則に当てはめて考えてみると、物語を違う視点から楽しめます。いろいろ考えながら、好きな物語の世界観をさらに深く楽しんでみてください!

不思議に変化した町の描写がすごい

暮らす人々の日常生活が想像できそうなほど緻密に描かれた町の描写に加え、人々の「本心」を映し出す世界観がとても魅力的です!ぜひ、背景にも注目を。

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摩訶不思議の世界へようこそ

蟲師』の世界観が好きな方に特におすすめです!

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