東京 (28)
菌類が生態系の頂点に君臨し人間の行動も感情も支配する管理社会で、豊かな感情を持ち異物として扱われる主人公ダンテが反逆の狼煙を挙げる。管理者がAIなどではなく生物、それも菌類であり、そして対抗手段が無機物の鉄(金属)という対比が面白い。資本主義や自由主義の限界も叫ばれライトな管理社会を望む声も出ている今だからこそ、社会や個人の生き方・幸せに切り込みそうなストーリーにワクワクすると同時にそれがどのように描かれるていくかすごく興味深い。1巻ではまだまだ序章という感じでかなり奥が深そうな物語なので、これからの展開がめちゃくちゃ楽しみ。
2021年 07月 11日