青の花 器の森

小玉ユキ/著

青の花 器の森の好きなところ

長崎県・波佐見町の伝統工芸品「波佐見焼」をテーマにした作品です。 窯元を舞台に、「波佐見焼」の絵付けをしている青子と、フィンランドで作陶活動をしていた龍生の大人な恋が描かれています。 快活でサバサバした青子とクールでミステリアスな龍生は噛み合わず、ぶつかり合うこともしばしばありますが、磁器作りを通じ、徐々にお互いを認め合うようになります。 そんな2人の恋を予感させるシーンは読んでいてドキドキしました。 また、「波佐見焼」のデザインや作り方、歴史などに関する解説が丁寧にされており、読んでいて興味深かったです。 青子がふとしたときに「波佐見焼」の絵付けのインスピレーションを得るシーンはきれいで印象的でした。

2019年 08月 27日

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