BLUE GIANT SUPREME

石塚真一 / 著

BLUE GIANT SUPREMEの好きなところ

BLUE GIANTに続く今作の魅力は前作同様に、JAZZへのリスペクトと、もう一つあるなと思う。これほど外国語での会話が似合うマンガはないなと思うところだ。そこが最高に素敵だなと思う。 石塚真一先生の前作である、『岳』でも同じことを思ったことがある。 ナチュラルな英語使うなぁと。ナチュラルな英語が似合うマンガだなぁと。 そんなに英語を勉強しているわけでもないのだけれど、学校で習った英語よりも、もっとナチュラルな言い回しをしている気がする。 外国語がナチュラルに使えている、ナチュラルにマンガに載せてあり、似合うということは、異国の風や文化がマンガに上手く載っているということだとも思う。そういうマンガは実に稀有だと思うし、石塚先生はホントに世界の色々な場所に行ったんだろうなと感じ取れる。 BLUE GIANT SUPREMEはまさかのドイツからスタートする。しかも、場所はミュンヘン。ベルリン、ハンブルクならぬミュンヘン。ドイツと言えば、ベルリンフィル。つまり、クラシックの超本場である。なぜドイツからスタートしたのかはよくわからないところも好きだ。考える余地を与えてくれるから。 トッププレイヤーになる人はどこからスタートしてもトップになれるという。主人公の宮本大はヨーロッパの各地を周りながら各地で自分の全力を出していく。 BLUE GIANTでは、宮本大の成長を感じさせる可能性に強い焦点が当たっていた気がする。 今作で、宮本大は確実に音楽である程度食べていけるレベルにまで達したのではないかと思う。 そして、トッププレイヤーになるまでの最後の成長の余地を残している。世界も実力も一気に広がった今作。とても、青くなってきているなと思う。

2020年 06月 17日

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