マンガの歴史の中で、いつの時代も大人気なのがバトルマンガなのではないかと、私、アルライター・ch4c0(ちゃこ)は思うのです。
それは男女年齢問わずその物語に魅了され、戦いの結末が気になって話の続きを読まずにはいられないその性質にも影響されていると言えるだろう。
今回はバトルマンガを、人気の合計15作品3つに分類してみた。
バトルマンガは人気作が多すぎてピックアップする作品にかなり悩んでいるため、好きな作品が選ばれていないことは是非許していただきたい。
1.肉体バトル
男がバトル!と言えば、一番に思いつくのが肉弾戦。己の身体で目の前の敵に正面からぶつかっていく姿を見て、自分もそのヒーローのようになりたいと望む少年も少なくない。
偉人と神の全面衝突!
次にくるマンガ大賞 2019にもノミネートされた本作は、人間に与えられた最後のチャンス、神との13番勝負を描いている。神と偉人たちがタイマンをするのだ。三国志の英雄やギリシャ神話の神など、登場するキャラに興奮せざるを得ない。
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『終末のワルキューレ』で人類の極致による神殺しを目撃すべし!
ハリウッドで映画化されるほどの人気バトルマンガ
日本人でこの作品を知らないものがいるのだろうか。ハリウッドでも映画化され、海外からの人気も高い本作は複数シリーズでアニメ化され、既に完結してかなり経つにも関わらず、未だに年代を問わずファンが多い。
7つの球を揃えるとどんな願いでも一つだけ叶うドラゴンボールを探す旅が巻き起こす数々の名勝負と登場キャラの成長は必見。
己の力を磨いて頂点を目指す歴史バトル
2019年4月に公開された実写映画の俳優陣を見るだけでも、本作の人気がわかるだろう。秦の始皇帝が中華統一を果たすまでの物語を描いた歴史バトル。結末がわかっていても連載の続きが気になってしまうのはなぜなのだろうか。
アニメも毎回大人気で、次のシリーズ放送が決定している。
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ギャグのような一撃必殺だが続きが気になる作品
どんな敵でも一撃(ワンパン)で倒してしまう、強すぎる主人公を中心に、敵味方問わず気になってしまう登場キャラたちが多い作品。バトルは主人公が到着するまでが長い、という独特のバトルマンガだ。
アニメ化はもちろん、ゲームにもなっている。
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ヒーローは遅れてやってくる!格ゲー界の革命!ゲーム版『ワンパンマン』の気になるバトルシステムが判明だっ!
どこに分類するか悩む大ヒット作
頭も使い、能力も使う、そして肉体も使うという国内外問わず、令和時代に一番人気と言っていいバトルマンガだろう。自分の家族を殺し、妹を鬼にした犯人を探し、殺すために前へと進む主人公とその個性あふれる仲間たちは、声真似やコスプレなどの分野にも多大な影響を及ぼすほどの人気だ。
小説版も異例の売り上げを誇る本作はどこまで伝説を打ち立てるのか。
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2.能力系バトル
昨今人気が高い能力系のバトルマンガ。読んでいると登場キャラの様々な能力に、マンガ家先生の発想に感心してしまうほどバラエティに飛んでいる作品が多い。また、その能力の使い方にも、読者からは思いつかない視点が見えてついのめり込んでしまう。
実在した文豪たちの異能バトル
中島敦、太宰治、芥川龍之介、国木田独歩、福沢諭吉、与謝野晶子、江戸川乱歩、宮沢賢治など、学校で教わった文豪たちが異能力バトルをする物語。性格や個々の能力も史実にちなんでおり、それがめちゃくちゃかっこいいのだ。
自分の子供に読ませたい、勉強になるバトルマンガかもしれない。
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歴史に名を残す文豪たちによる異能力バトル『文豪ストレイドッグス』。史実を学ぶとさらに面白く!
ヒーローを育てる高校で育つ才能に憧れる!
全国書店員が選んだおすすめコミック2015にも選ばれた本作。アニメ化もされている。ヒーローを育成する高校に主人公が入り、同級生や先生、そして既に働いているヒーローたちと共に平和を守るという一見ありがちなストーリーだが、そうはなっていないのが本作の魅力。
万能なヒーローに憧れ、自分の無力さに絶望する、そんな登場人物たちの葛藤も必見だ。
炎の能力で戦う正義の消防士たち
幼い頃に全てを奪った炎。その炎と戦うために、自らの炎を使う主人公は、一見頭が悪そうに見えるが、実はちゃんと考えられるところが個人的に好き。
ストーリーが進むにつれてどんどん明らかになる謎と、圧倒的な力の暴力。それにどう立ち向かうかが見どころではないだろうか。
独特の世界観で多数のマニアを生み出すバトルマンガ
マンガシリーズが8部まで、アニメが5部まで世に出ている大ロングセラー。その独特の世界観、効果音の表現、そしてキャラクターの個性や立ちポーズに魅了されるファンが後をたたない作品。この作品の魅力は、是非実際に作品に触れて体感して欲しい。
また、「そこにシビれる!あこがれるぅ!」などの数々の名言を生み出している作品でもある。
能力×心理戦を繰り広げるバトルから目が離せない
突然、日常が奪われ、実験モニターとして個々に能力を与えられた主人公は、そのゲームを勝ち上がり主催する組織を潰すことを心に誓う。与えられた能力と、頭脳を駆使して様々な戦いを繰り広げる、新時代の頭脳派能力バトル。
頭脳バトルのようなスリル溢れる駆け引きも体感できる作品。
3.頭脳バトル
バトルマンガの中でも一番先が気になり、主人公がどのようにピンチの局面を乗り切るのかが気になってしょうがないのが頭脳バトルではないだろうか。思わぬ展開や、考えもつかなかった切り抜け方をする姿に憧れずにはいられない。
高校生×ギャンブルを舞台に駆け上がるその頭脳!
私立百花王学園は、歴史ある名門校。ここでは、スポーツやテストの成績ではなく、ギャンブルがスクールカーストを作っていた。ギャンブルが弱い生徒には人権がないという異常な世界で頭脳を使って戦う少女の物語。
詳しい作品紹介はこちら。
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『賭けグルイ』破滅思考のギャンブル狂いたちの人生を賭けた騙し合い
金と死がすぐ隣にある中でどう生き抜くかに注目!
ある日突然友達から招待されたアプリを開いたら、強制的に参加させられた主人公。ゲーム内の通貨がなくなったら死が訪れるその恐ろしい状況で、主人公は生き残れるのか?
令和時代のオンラインゲームにもよくあるクラン戦やランク戦なども登場し、時代背景が色濃く反映されたバトルマンガだ。
死を支配したそのノートと共に神を目指す
その人気から実写化された作品。人の死を操ることが出来る、1冊のノート。正義感からそのノートを使うことにした主人公とそのノートの持ち主の悪魔を中心に展開するストーリーは、考えもつかなかった方法で窮地を切り抜け、物語が展開していく。
既に12年も前に完結した作品だが、2020年、完全新作の読切が発表される。
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死神は12年後に帰って来る!『DEATH NOTE』 完全新作読切掲載決定!2020年2月4日書店へ急げ
SNSの世界を舞台に命がけのバトルが始まる
人間の感情や人との繋がりを描きつつ、頭脳バトルが繰り広げられている。国内最大のSNS「リアルアカウント」のサイバーワールドに閉じ込められた1万人が命をかけたゲームに強制的に参加させられ、クリアを目指すことになる。
現代のSNSのあり方に問題提起しているかのような設定の作品。
生き残るために考え続ける少年少女の物語
孤児院で幸せな人生を過ごしていると思っていた子どもたちが、ある日突然、自分たちが鬼の食事用に育てられていたと知るところから物語が始まる。絶望的な状況の中で考え続け、その状況の打破を図る主人公とその仲間たち。
2019年に放送されたアニメも人気があり、2020年には実写映画化される。
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ついに実写化!2020年冬『約束のネバーランド』の実写版映画が公開決定
追い込まれた人間の底力を描くバトルマンガ
芸人・ダウンタウンの松本人志さんは、人が追い込まれた状況が面白いという持論があるそうですが、こうしてバトルマンガを並べてみると、それにとても共感できるのではないでしょうか。
追い込まれた状況で人がどう動くのか、その底力に期待して私達はバトルマンガのページを捲る手が止められないのかもしれません。
時代が変わろうとも、長く愛されるバトルマンガ。今回ご紹介した作品をまだ読んでないぞ!という方は、是非この機会に読んでみてください!
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