「青春」っていい響きですよね。キラキラな青春も、黒歴史も、若さ特有の勢いや不器用さは大人から見ると輝いて見えます。そんな「青春」と聞くと真っ先に運動部を思い浮かべるかもしれません。
でも文化系だって熱くて、泥臭い!読んでいると、全く知らなかった「それ」がいつの間にか好きになり、気づけばすっかり魅了されている文化系マンガ。奏でる/闘う/創る…あなたの好きなジャンルはどれですか?
温故知新!新風を巻き起こす和ジャンル
うっかりすると古臭くて地味になりうる和の活動。しかし、面白さと深みを掘り起こした時のインパクトは凄まじく、ブームまで生み出すのがこのジャンル。
例えば…「競技かるた」をこのマンガの前に知っていた人ってどれだけいるでしょう?先日、末次由紀先生が活動支援のために基金を設立した『ちはやふる』。
書道の味わい方を教えてくれるのは『とめはねっ! 鈴里高校書道部』。
富山県八尾町の伝統芸能である「おわら」という(盆)踊りを高校生が舞う『月影ベイベ』。
和の音楽に限っても津軽三味線の『ましろのおと』。
そして筝曲は『この音とまれ!』と様々です
歌い、奏でる。音楽に乗せる青春
人生で一番音楽を聴くのって青春時代じゃないでしょうか?切っても切り離せない「青春と音楽」を描いたマンガもたくさんあります。
ボーイソプラノを持つ主人公が中学校の合唱部に入部する『少年ノート』。
吹奏楽は『青空エール』や『ブラブラバンバン』。
クラシックを演奏する音大生がぎゃぼーと入り乱れるのは『のだめカンタービレ』。
バンドも忘れちゃいけません。ガールズバンドなら『けいおん!』。
フェスや世界に出ていく『BECK』。
そしてモラトリアムの終焉で社会に出ていかなければならなくなるのは『ソラニン』。
“クラブ”活動なら、ライムを刻む『Change!』。
そして『キャッチャー・イン・ザ・ライム』、『とんかつDJアゲ太郎』なんてのも。
音楽を絵で伝えるのは難しいはずなのに、なぜか視覚情報から音楽が脳内再生され、感情移入してしまうのが音楽青春マンガ。先生たちの表現力にも舌を巻くジャンルです。
輝く場所はどこ?ステージ、それとも盤上?
人は活躍できる場所にいるからこそ輝きます。まずは大きなステージの場合。おそろしい子たちが演技の道を深めていく『ガラスの仮面』。
男子バレエなら『ダンス・ダンス・ダンスール』。
社交ダンスで才能を開花させるのは『ボールルームへようこそ』。
一方、小さい卓に大きな思索が詰まっていることも。碁とともに成長する『ヒカルの碁』。
プロ棋士はこんなにも熾烈なのかと感じさせられる『3月のライオン』。
『咲-saki-』の場合は牌で競います。
自分だけの表現とは?創る青春!
マンガ、アニメ、そしてアートといった、書/描く、創る青春もあります。表現方法は違えど、目指すものは一緒。まだ誰も見たことのないものを、自分ならではの表現で創り上げること。
言葉で表現するのは『響〜小説家になる方法〜』。
マンガなら『バクマン。』。
アニメは『映像研には手を出すな!』。
ファッションは『ランウェイで笑って』。
大学を切り口にするなら、受験で『かくかくしかじか』。
そして、『ブルーピリオド』。
入学後は『ハチミツとクローバー』。
さらに『げんしけん』というタイトルも。
文化系、それは「好き」の様々な表現
この記事だけでも文化系青春マンガが29タイトル挙がりましたが、「これもとりあげたかった…」というタイトルがまだまだある幅広いジャンルです。
どの作品も、登場人物たちの「好き」が形になったもの。でも「好き」って楽しさや喜びだけではなく、苦しさや悲しみを伴ったりと、時にはひどく傷ついたりすることもあります。痛さを知ってしまった大人になると、好きなものでも諦めたり見ないフリをすることもあるのではないでしょうか。でもマンガに出てくる青春真っ盛りの子たちは恐れずに好きなものに向かっていきます。「最近そういう気持ち忘れているかも」という時に、ぜひ文化系青春マンガを。
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