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 路地裏の闇医者達、奇跡の復活!『バカレイドッグス Loser』

舞台は横浜の路地裏にある病院。闇医師・犬童辰次(いぬどうたつじ)は大金さえ払えばどんな犯罪者でも治療する男。すぐその場で現金が用意出来ない人には本人から臓器売買の契約などのあらゆる手段を使い現金化させる弟でモグリの保険屋・亥三(いぞう)と、父親の借金を背負う元看護師・雪野鈴(ゆきのりん)の3人で犬童医院を経営しています。彼らはある日、無一文のホームレスを現金化の契約も無いまま治療を行います。その理由は、ホームレス達から裏社会の人間の顧客を紹介して貰うこと、そして誘拐された母親の情報を手に入れる為ーー。犯罪者が主な患者ではありますが、中には様々な事情で医院を訪れる人もいます。その一人として登場する、命を狙われた謎の妊婦。命を狙われる理由、そして生まれる子供の秘密を知った瞬間の高揚感が堪りません!ストーリーテラーである原作者・矢樹純先生の手掛ける奇をてらう話と漫画家・青木優先生による綺麗な絵で独特なサスペンス物語が完成されていて読者を惹きつけます。暴力やグロテスクな描写が多々あるものの、主人公の辰次が冷めた雰囲気の美青年として際立って描かれている為か、全体的なグロテスクさが相殺されて読み易いので女性の方にもオススメです。医師兼漫画家の茨木保先生の監修によりリアルに迫った医療サスペンスが実現化されているのも魅力の一つです。1巻の続きは講談社のマンガサービス「コミックDAYS」にて読めますので気になった方は是非こちらでも追ってみてください!『バカレイドッグス Loser』はヤングマガジンで連載していた前作『バカレイドッグス』の続編です。こちらは元看護師・雪野鈴が父の借金を背負い犬童兄弟に買い取られたところからの物語となっています。前作は単行本の売り上げの都合で惜しくも連載打ち切りという残念な結果となりました。そこから、電子書籍ストア「めちゃコミック」の青年マンガ売り上げランキング1位を獲得したことで重版出来、更に本作の連載として復活が決まりました。現在前作『バカレイドッグス』1巻が各電子書籍ストアにて無料購読出来ます。コミックシーモアBookLive!

純愛×幽体『青野くんに触りたいから死にたい』ゾッとする恋をどうぞ

自分の一番大切な人が手の届かないところに行ってしまったら。そんなことを考えてしまう時があります。悲しみに沈むのか、自暴自棄になるのか。どうなるか考えつくのはこの程度でしょうか。『青野くんに触りたいから死にたい』では、きっとみなさんが持たない狂気を1人の少女に見ることになるでしょう。図書委員の「刈谷優里」は本を運んでいる途中に男子とぶつかってしまいます。その男の子は優しく本を運ぶのを手伝ってくれるって。もしかして私のこと…好きなの!?気になって仕方がない優里ちゃんはその男子に告白し、なんとお付き合いを始めました!嬉しくて、楽しい日々。付き合って2週間経った日、先生は「青野龍平」くんが交通事故でなくなったと話します。青野くんは優里ちゃんと付き合って2週間で死んでしまいました。青野くんがいなくなってどうすればいいのか。優里ちゃんの答えは簡単でした。死のう。そう思い手首をカッターで裂き始めた瞬間、青野くんが部屋に飛び込んできてくれました!幽霊になった青野くんとずっとずっと一緒にいる。そばにいられれば他にはなにもいらないんだ。この作者さんのセンスなんでしょうか。すごいシュールギャグをキャラにさせるんですが、その表情がいいんです。この青野くんの表情なんて言えばいいんでしょう!?そりゃ優里ちゃんも「え……?」ですわ。このシュールギャグが魅力の一つでもあります。でも、それを上回る程の身の毛がよだつ恐怖があります。このマンガを読んでいて一番惹きつけられたのはそこでした。この作品、私個人としては映像化をしてほしくないと思います。それはこの作品の恐怖が、止まった絵だからこそ表現できていると感じるからです。幽霊という非日常が日常にあることを登場人物たちは受け入れていきます。受け入れる中で彼らと共存できるのではとも考えるのですが、突然不意に表れる彼らの非現実的側面によってやはり彼らは生きている私たちとは違う存在なのだと思い知らされるのです。この日常と非日常の一瞬の落差を作り出せるのはマンガであると私は思うのです。逆にこれを表現しきって映像化できるのであれば是非見たいとも思います!この作品のもう一つの恐ろしいところが優里ちゃんの狂気じみた純愛です。心が病んでしまった人なのでしょうか。青野くんのために、この愛のために、彼女は自分の身を切り捨てながら歩いていきます。青野くんと一緒に歩むために。私は彼女のこうした力を尊敬します。恐怖を抱かず、自分の大切なもののために他を顧みず突き進む力。美しくも脆いこの純愛ストーリーを是非皆さんに見ていただきたい!

一日で記憶が失われる忘却探偵ミステリー『掟上今日子の備忘録』

一度眠るとその日にあったことを、すべて忘れてしまうという掟上(おきてがみ)今日子さん。「忘却探偵」と呼ばれる彼女は、どんな難事件も一日のうちに解決してしまう最速の探偵なのです!生まれながらに運が悪すぎる性質をもつ隠館厄介(かくしだてやくすけ)が、ある時、盗難の疑いをかけられます。盗まれたのは研究データの入ったSDカード。厄介は全員に犯人扱いされる中、震える声で探偵の今日子さんを呼んでもらいました。総白髪の今日子さん、優雅に登場。一日ですべての記憶が失われるという特性をもつ今日子さんは、守秘義務も絶対に守れます。なにしろ、忘れてしまうのですから。さっそく厄介と共に現場を調査し、聞き取りを進める今日子さんですが、コーヒーを飲んだ途端に眠りについてしまいます。短い時間でしたが、目覚めた時にはすでに記憶はなく…。どうやらコーヒーの中に眠り薬が仕込まれていたよう。犯人は忘却探偵として有名な今日子さんを眠らせることで無力化しようとしたのです。しかし、今日子さんはそれを予測し、体中に記憶のバックアップを残していました。「ミステリーにおいて探偵に手を出すのは反則です」おっとりした今日子さんが本気の目に!この目つきがいいっ!さっきまで犯人は分からないと言っていたのに、「一秒で事件を解決する」と宣言!起きたばっかりとは思えない!今日子さんはトリックを使って犯人を本当に一秒であぶり出し、あっという間に事件解決。報酬もしっかりもらって今日子さんは去っていきます。今日子さんはお金をとても大切にする人なので、報酬は即日払いが原則です。西尾維新先生の作品は、言葉の使い方が洗練されていてとても美しいと思いませんか?登場人物の名前も特徴的。ほかにも魅力的な言い回しやセリフを知ってるよ!という方はぜひ、アルのコマ投稿機能で教えてほしいですっ。2015年には新垣結衣さん主演でドラマにもなった『掟上今日子の備忘録』。今日子さんの記憶が一日しかもたない、というところが事件にも関わっていてミステリー好きも楽しめるはず。探偵には不利そうな記憶をなくすという体質を持ちながら、なぜ今日子さんは探偵をやっているのか。彼女の過去も気になりますね!

【2019年10月16日新刊情報】『信長のシェフ』『あの山越えて』など9作品!イチオシは『信長のシェフ』!

このあいだ、あることを自問してみたのです。「英語話せて、マンガは語れない人」か「英語話せなくて、マンガは語れる人」か、どっちが魅力的な”日本人”なのだろう…と。そしたら「マンガを語れるほうが良くないか!?」という結論にいたり、今日もはりきってマンガ読んでます!さてさて、2019年10月16日の新刊情報です!本日もアマゾンの新刊リストとにらめっこしながら、10月16日のKindle本の新刊から注目作品をピックアップしました!順番に特に意味はないです!☆私のオススメはこちら☆アルでも人気のこの作品、芳文社さんの「週刊漫画TIMES」にて連載されています。最新の研究から史実も正確に描写しながら、出てくる料理もめちゃ美味しそうという奇跡の融合。歴史とグルメで二度おいしい。原作の西村ミツル先生、作画の梶川卓郎先生が、歴史を巧みに料理します。作品PVもあります!では本日発売の新刊から注目の全9本は、こちら!!各作品タイトルをタップすればシリーズページに移動できます!いかがでしたでしょうか!今日は芳文社さんの「週刊漫画TIMES」の新刊が多かったですね!「週刊漫画TIMES」は毎週金曜日発売なので、最新話が来なる方はチェック♪読んだら、アルに「好きなところ」を投稿することもできますよ♪気になってたあの作品、昨日が発売日だったかも!?2019年10月15日の新刊を念の為にもう一度チェック!

【2019年10月15日新刊情報】『推しが我が家にやってきた!』など注目の新刊ベスト6!イチオシは『極東事変』

昨日で3連休が終わりましたね。ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は見ましたか?僕もずっとテレビに張り付いて見ていましたが、まさに死闘!最後の数分間がこんなにも長いのかとずっとハラハラ・ドキドキしながら見ていました。本当に日本代表、ベスト8おめでとうございます!!少し肌寒くなってきて秋を感じるようになってきましたが、秋といえばスポーツの秋、食欲の秋、そして読書の秋!今日もアルから新刊情報をお届けします。2019年10月15日の新刊情報です!今回ご紹介するのは6冊。私のオススメは『極東事変』です。世界観ある表紙でひと際目を引きます。舞台は第二次世界大戦後の1945年9月の東京。戦争のために731部隊によって作られた人間兵器をなかったものにするため、GHQに雇われた人間兵器である砕花が“戦後処理”として同胞殺しの任務を遂行していくストーリーとなっています。戦後の東京の様子や出てくる銃はリアルに描かれていながら内容はしっかりとファンタジー。でも、あまりにもしっかりと世界観や背景がつくられているため、これはどこまで現実の話なんだと考えさせられてしまうほど。戦争ものが好きな人やガンマニアの人には是非読んで頂きたいマンガです!では本日発売の新刊から注目の全6本は、こちら!!各作品タイトルをタップすればシリーズページに移動できます!気になる作品はありましたでしょうか!?10月15日のピックアップは幅広いジャンルの新刊が目白押し!『極東事変』や『鬼畜島』といったちょっと怖いものから、『推しが我が家にやってきた!』といったイケメンが出てきて女性をワクワクさせちゃうもの、『アラサーバツイチ女が魔性の猫の愛人になって愛され方を教わるまで』のようにホンワカしちゃうものまで!是非ともチェックしてみてください!他にも新刊続々!今日の新刊一覧はコチラ!3連休前にも新刊が出てましたよ!2019年10月11日の新刊を念の為にもう一度チェック!

神と人の縁を描いた地域密着神話『ノラガミ』。5円でお願い叶えます!

布教活動の一環として、公共施設の壁に自分の電話番号を書き込み「デリバリーゴッド」として困ってる人の相談を受ける無名の神さま、夜ト。元人間を神器として使役し、妖を退治しながら地道に知名度を上げています。立派な社を建ててもらってこの国のテッペンを取り、人々から崇め奉られることが目標です☆今日の依頼はいじめられっ子の女の子。電話での呼び出しを受け、女子トイレに侵入して電話の女子にご挨拶。受験前で学校中がピリピリしている雰囲気になる中、ナマズみたいな形の巨大な妖が学校を覆い始め、女の子は夜トに助けを求めます。涙目で必死にお願いする姿にいい気になった夜トは「前金」を要求。お賽銭は5円定額。夜トの「デリバリーゴット」は、野心的な割に良心的な価格で運営しております。無名でも武神の夜トは妖を瞬殺!女の子のいじめ問題も解決したのですが…。生理的にイヤ!という理由で、神器・伴音(ともね)は夜トの元を去ってしまいます。武器がないと戦えない夜トは町中を探し回った後、ついに若い男の子を新しい神器として迎え、「雪音」という名前を授けます。神器は死んでしまった人たち。若い姿に見えるのは、その年齢で死んだから。ガサツなように見える夜トですが、若くして亡くなった人たちに対して不器用な心配りをしていました。しかし、人生経験の少ない雪音は、人を騙したり物を盗ったりして、主であるはずの夜トを「刺す」ように。神器と神は繋がっていて、神器が悪いことをするとそのダメージが主である夜トにくるようです。雪音が悪さをやめないために、夜トは立ち上がれないほど状態が悪くなってしまいます。そんな時に夜トの前に現れたのは、全身に名前が刻まれた少女。彼女は「神の恥部」と呼ばれ、忌まわしき存在とされています。彼女の正体はいったい!?単行本を開くといきなり目を奪われる美麗すぎる絵!あだちとか先生の絵のクオリティが本当に凄い!また、よく知られた有名な神さま方も多数ご出演されています。キャラクターデザインも素敵すぎるー!TVアニメ『ノラガミARAGOTO』全13話が「ボンボンTV」と「キッズボンボン」で11月3日まで無料配信中です!最新21巻は10月17日に発売!こちらも楽しみですね!アルでコマ投稿もできるので、ノラガミファンの方はぜひ、オススメのシーンを教えてくださいね!

『進撃の巨人』作者・諫山創と村上春樹の共通点とは?担当編集者に聞く、“全人類に届く”マンガのつくり方

「インターネットやSNSの時代に、どういった作品を描けばいいのか分からない」しばしば漫画家さんがこぼす悩みです。スマホがあればYouTubeでいつでも映像コンテンツを観れるし、ソーシャルゲームで暇つぶしもできる。あらゆる形式のコンテンツが溢れ返り、可処分時間の奪い合いが繰り広げられるなか、「人気に火がつくマンガの条件やパターンにも変化が訪れているのではないか」と、作り手も頭を悩ませているのです。前回のインタビュー(※)で、『SPY×FAMILY』(遠藤達哉著)や『チェンソーマン』(藤本タツキ著)の担当を務める『少年ジャンプ+』編集者の林士平さんは、「『面白い作品を描けば読んでもらえる』という原理原則はいつの時代も変わらない」ことを力説してくれました。今回のインタビューでは、連載開始時から『進撃の巨人』(諫山創著)の担当編集者を務め、『五等分の花嫁』(春場ねぎ著)や『ふらいんぐうぃっち』(石塚千尋著)などの人気作品を手がける、川窪慎太郎さんにインタビュー。諫山創先生と村上春樹さんの作品づくりの共通点や、あえて漫画家に直接的なアドバイスをしない「川窪流・漫画編集術」を掘り下げ、今の時代に大ヒット作品を生むためのヒントを探りました。(※前回インタビュー記事はこちら:「SNS受け」を狙うよりも、「圧倒的な面白さ」を突き詰めるべし。『SPY×FAMILY』&『チェンソーマン』担当編集者に聞く、マンガづくりのセオリー)【目次】・『進撃の巨人』がヒットした理由は、「一見ニッチだけど、中身は王道だったから」・あえて「遠回りな質問」を投げかけ、漫画家の思考を深める。川窪流・漫画編集術・「自分がマンガを描く意味を見出せているか?」SNS発信の前に、すべての漫画家が持つべき「軸」とはーー『進撃の巨人』は、斬新な設定だけでなく、「主人公のエレンが巨人に食べられてしまう」という1巻の終わり方がかなり衝撃的だったゆえ、バズった印象があります。思わず続きが気になってしまう巻末の「引き」は、川窪さんが作品をヒットさせるために、意図的に設計されたのでしょうか?株式会社講談社 「週刊少年マガジン」 副編集長 川窪慎太郎さん(Twitter)主な担当作は『進撃の巨人』、『五等分の花嫁』、『死なないで!明日川さん』、『ふらいんぐうぃっち』、『将来的に死んでくれ』など。川窪:いえ、僕ではなく諫山さんの戦略ですね。彼は作品のストーリーだけでなく、「どうやったら作品が売れるのか」を自発的に考え、毎巻、読者を引き込む終わり方をつくり込んでいるんです。自分が描きたくて仕方ないものを描いている一方、それをどういった構成にすれば読者の関心を引けるのか、客観的に判断している。クリエイターとして物語をつくり込む力だけでなく、「商品としてのマンガ」をつくるプロデューサー的な視点も持ち合わせており、本当にすごい漫画家だと思います。ーー作品を広めるために、諫山先生自らそのような工夫をされているのですね…!川窪:これほどのコンテンツに成長した背景として、ファンを含めた作品に関わる人たち皆が、自分ごととして『進撃の巨人』を盛り上げようとしてくれていることも大きいです。『進撃の巨人』のファンの方たちは、自分たちを「ファン」というよりも、「作品を一緒に盛り上げるチームの一員」として捉えてくれていると感じています。とてもありがたいです。諫山さんも、自身を『進撃の巨人』の「マンガ担当」、グッズ制作のメンバーを「商品担当」といった風に、あらゆるステークホルダーをチームの一員のように捉えています。諫山さんがどこまで戦略的に考えて周囲を巻き込んでいるのかは分かりませんが、周囲から応援される力は相当だと思います。実際、1巻が発売された当時は、ブロガーの方がたくさん感想を書いてくれたり、書店員さんが実店舗で「●冊売れました!」とポップをつくってくれたり、多くの人たちが推してくれることが売上につながりました。ーーそもそも『進撃の巨人』が始まったときのことを思い出すと、マンガ好きの人たちの間では「この面白さが分かるのは、多種多様なマンガを読んでいる俺たちだけだ」といった雰囲気が漂っていました。しかし、結果的に『進撃の巨人』は幅広い層に読まれる作品になりましたよね。いわゆる「王道の少年マンガ」ではないと思うのですが、ここまでヒットしたのはなぜだと思われますか?川窪:一見するとマニアックな設定で、一部のマンガ好きな人たちに熱狂してもらえやすい。一方、ストーリーはかなり深く考えられており、読んでさえもらえれば多くの人たちに楽しんでもらえる物語だったからだと思います。当初は、ニッチな作品をしっかり読んでいるマンガ好きの人たちを巻き込みたい気持ちがありました。それもあり連載開始時の巻頭カラーのページでは、「超大型巨人」の顔よりも大きな文字で、「漫画読みに問う この才能は 本物か‼︎?」と煽り文を書いたんです。一方、誰が読んでも面白い内容だという自負もあり、コミックス2巻か3巻が発売されたときの帯には「これが21世紀の王道少年漫画だ!!」と書きました。ーー緻密に張り巡らされた伏線が回収されていく最近のストーリー展開を見ていると、「どこまで考えて描き始めたんだろう」と、驚かされます。実際のところ、連載開始時はどれぐらい設定が決まっていたのでしょうか?川窪:「壁の外の世界」や主要のキャラクターの出生など、世界観にまつわる設定は、連載開始時点でほとんど完成していましたよ。ーー本当にすごいですね。どうすれば、あんなに複雑な設定を考えつくのか…。初めて諫山さんと会ったときから、「この人は化けるぞ」と確信を持たれていたんですか?川窪:いや、最初からそういった確信を持っていた訳ではありません(笑)。もちろん、彼の投稿作に強い魅力を感じたから、一緒にマンガをつくることを決めたんですけどね。特に、作中の人物描写は素晴らしかった。ーー具体的に、どういった人物描写に魅力を感じられたのでしょうか?川窪:何よりも「表情」ですね。主人公が怒りを露わにし、周りの人間を威圧するシーンがとてもかっこよくて、すごく印象に残っています。諫山さんが魅力的な表情のキャラクターを描けるのは、本人がたくさんの感情を知っているからでしょうね。知覚できる感情の数は人によって異なり、喜怒哀楽の4つ程度にしか分類できていない人もいれば、数百個に分類できている人もいます。マンガに限らず、多くの感情を知っている作家ほど、良い作品を生み出せるのだと思います。ーー最近、「今の時代にどういった作品をつくればいいのか」が分からず、悩まれている漫画家さんが多いです。川窪さんは、どういった作品をつくっていけば良いと思われますか?川窪:うーん、正直に話すと、「時代性をあまり気にしていないので分からない」が答えです(笑)。「流行に乗ろう」と思って作品づくりに取り組んだことはないし、最先端のジャンルを生みたい気持ちもありません。ーーでは、普段どういったことを考え、漫画家さんの作品づくりのお手伝いをされているのでしょうか?川窪:抽象的な言葉になってしまいますが、「全人類が共通して読める物語」をつくることですね。そのために、小説家の村上春樹さんが物語をつくるときのプロセスの再現に挑戦しています。目指しているだけで、自分が達成できるとは思っていませんが。ーーどういうことでしょうか?川窪:村上さんは、物語をつくるために深く思考することを「井戸(穴)を掘る」というメタファーで表現されます。「地中深くまで潜っていくように考えを巡らせ、そこから汲み上げてきた物語を書くと、読者とつながれる」のだそう。諫山さんがどこまでも深く物語を考え抜いている様子を見ていると、「ひょっとして、諫山さんはそれと近いところで作品づくりをしているのでは?」と思わされます。僕は本当に村上春樹と諫山創を尊敬しているので、お二人の物語のつくり方に、少しでも近い場所で関われたらと思っています。そして、可能ならその手法を、若い漫画家に還元していきたいんです。ーー作品についてどれだけ深く考え抜いているかは、どのように見極められているのでしょうか?川窪:どれだけの深さまで考えられているかは、原稿はもちろん、打ち合わせをしているときの作家の表情や振る舞いから伝わってきます。川窪:たとえば『五等分の花嫁』作者の春場ねぎさんからは、僕の修正アドバイスへの対応ひとつ取っても、深く考えようとしている様子が伺えます。仮に、ヒロインが主人公に告白するシーンについて話していたとして、「こんな方法で告白すると面白いよね」とか「こんなセリフだとキュンとくるよね」といった表面的な内容に留まらず、その奥にあるキャラクターの思考をどこまでも深く汲み取ろうとするんです。そこから僕の指摘の意味を捉え直し、「もらったアドバイスとは違う形になったんですが、こういう切り口はどうですか?」と、期待を超える修正をしてくれます。ーー漫画家さんと一緒にマンガを制作されるとき、具体的にどのようなアドバイスをされるのでしょうか?川窪:漫画家さんに対して直接的なアドバイスはあまり行わず、思考を深めるきっかけになるような「遠回りな質問」を投げかけるようにしています。たとえば、僕がある漫画家さんに対して「この人がサッカーを題材にマンガを描くと、面白くなるかもしれない」と思ったとして、そのままサッカーマンガを描くように勧めることはせず、まずは「最近、何かスポーツとか見に行きました?」といった会話から始めます。仮に「野球とサッカーを観戦しました」と返されたなら、あえて「野球マンガを描いてみるのはどう?」と勧めてみます。野球とサッカーを対比して考えてもらうことで、本人がサッカーに対してどのような想いを抱いているのかを言語化させ、段階的に「サッカーマンガを描くこと」について考えられるよう、導こうとするんです。ーーいきなり「サッカーマンガはどう?」と質問するのとは、どう違うのでしょう?ーー作品を読んでもらうための情報発信についても、川窪さんがどのような考えをお持ちなのか、お聞きしたいです。川窪:その漫画家さんが、マンガを描く意味をどこに見出すかによって変化しますね。仮にその人が「いいねをもらうため」にマンガを描きたいなら、SNSでどんどんアピールすべきでしょう。しかし、自分のなかに伝えたい想いがあり、それを表現するためにマンガを描いているのだとすれば、SNSでウケるかどうかなんて気にしなくていいはずです。そもそもマンガを描く意味を見つけられないまま、「マンガや絵を描くことが好き」といった気持ちで制作しているとすれば、プロとして数十年に渡りマンガを描き続けるのは難しいと思います。まずは自分が何のためにマンガを描くのかの「軸」を見つけることから始めるべきです。ーーとはいえ、読者に知ってもらう工夫をしなければ、マンガで食べていくことは難しいのでは?川窪:作品を知ってもらうための情報発信は、もちろん大切ですよ。先ほどお話しした通り、諫山さんも、作品を売るために巻末に「引き」をつくったり、物語のつくり込み以外の部分にも力を入れていますよね。しかし、その行為自体は彼のやりたいことではなく、「マンガで自分が伝えたいものを表現する」ことを長続きさせるために必要だから、やっているだけです。マンガそのもの以外の表現方法でアピールするスタイルは、これからのクリエイターに求められる姿勢だと思います。とはいえ、軸もないままSNSでアピールだけしても、いずれ何のためにやっているのか分からなくなってしまうのではないでしょうか。ーーなるほど。前回、林さんからも「SNSでの発信活動やファンとの交流ばかりに力が入り、マンガづくりが疎かになるのは良くない」というお話をしていただきました。川窪:僕も同意見です。とはいえ、「軸」が見つかっているのなら、最初にフォロワーを増やすことから始めてみるのも、悪くないとは思います。表現したいことが見つかっている一方、世界観やストーリーの構築に時間がかかりそうなら、バズを狙ってフォロワーを増やしつつ、作品をゆっくり練り上げていくのも、ひとつの道かもしれませんね。***実は取材が始まる前、インタビュアーの僕も川窪さんから、とある「遠回りな質問」を受けました。いきなりの問いに少し面食らいましたが、お話を聞くうち、僕の内面を知ろうとしてくれていたのだと腹落ちしました。「せっかくお話しするなら、相手がどんな人なのかを知れた方が、楽しいじゃないですか」と川窪さんは笑っていました。取材の帰路、ふと川窪さんの言葉を反芻している自分に気づき、「なるほど、こんな風に話しかけられたら、思考が深まるのも納得だな」と、川窪さんが担当されている漫画家さんと同じ気持ちを、少しだけ体験できました。***感想などはぜひ「はてなブックマーク」などにお願いします!

『波よ聞いてくれ』アニメ化決定!2020年4月放送!波に乗っているこの作品を見逃すな! 

舞台は北海道札幌市。『波よ聞いてくれ』、このアニメ放送されたら札幌市への観光客増えるんじゃないですかね。不思議な魅力をもった本作に魅了された人は多数!「試される大地」でまさにこれまでの自分の生き方を試されるような本作、大いに笑いながら見てほしい!この作品がアニメ化されるということで喜びの声…というよりは驚きや戸惑いの声があがっています、いい意味で。PVはTwitter上で1万回以上のリツイートをされていますが、返信やYouTubeのコメントでは「待ってました!」「地上波でやって大丈夫ですか?」「ここ10年くらいで、一番リアクションに困るニュース」など言われ放題!アニメ制作をサンライズが手がけており作者も驚いたそうです。ここまで読んでいただいて感謝の限りなのですが、PVさえ見てもらえれば正直読み飛ばしてもらって結構です。30秒だけ!それだけでいいから見てください!それで魅力伝わると思うので。主人公「鼓田ミナレ」は札幌のスープカレー屋で働く女性。彼女、お世辞にもよくできた人間とは言えない。ある日居酒屋で自分の失恋話を偶然知り合った地元のラジオ局「MRS」のディレクター「麻藤兼嗣」に愚痴っていたのだが、実はその内容は録音されており翌日ラジオから流れてくる自分の声を聞いたミナレはMRSに殴りこむ。自分の声の放送を止めたい彼女だが麻藤に言いくるめられ、なんとアドリブでトークすることになってしまう。止まらないトークと鋭いセリフ選び、破天荒な人生を見れば彼らの人生をもっと見ていたいと感じるはず!このマンガ、たぶん百人に聞いたら百人ともばらばらに答えるんじゃないですかね、見どころ。アルでは気に入ったコマを投稿してみんなに公開できるんですが、投稿されたコマ一番多い作品なんじゃないかなと思うくらい多いんですよ。ちょっとだけ紹介しますね。ごめんなさい、このマンガがなんのマンガかわからなくなった人が15人くらいいそうですね。でもこの作品気になった人はコマ見てみてください。たぶん本買うことが決まりますよ。2020年の4月、アニメの放映までまだ(予習する)日はあります!読んでコマ投稿して、4月はTVの前で正座してオンエアを待ちましょう!

『SPY&FAMILY』からの特別任務!複製原稿やiPad Proが当たる

少年ジャンプ+にて現在連載中の『SPY&FAMILY』が、「ファンアート特別任務(スペシャルミッション)」と題したTwitterキャンペーンを開催しています!しかも、選考にはなんと作者である遠藤達哉先生も参加されるそうです!キャンペーンの応募期間は2019年11月30日(土)24:00まで。今すぐ『SPY&FAMILY』のイラストを描いて応募しちゃいましょう!①「少年ジャンプ+」編集部の公式ツイッターアカウント「@shonenjump_plus」をフォロー②「#SPY_FAMILY」をつけてイラストを投稿※イラストの投稿枚数に制限はありません!なので1つのアカウントから何枚応募しても大丈夫!入選者および当選者には、2020年1月頃にTwitterのダイレクトメッセージでお知らせ!グランプリ、及び準グランプリで入選した作品は、少年ジャンプ+編集部公式アカウントで発表されます。その他、応募に関する注意事項などはこちらをご確認ください。凄腕のスパイである「黄昏(たそがれ)」というコードネームを持つロイド。ロイドは「いばら姫」というコードネームを持つ殺し屋のヨルと、人の心を読む超能力者の少女アーニャと仮初めの家族をつくり、新生活を始めるホームコメディです。数々の難解な任務をクールにこなしてきたロイドが、アーニャを名門校に入学させるために必死に動き回る姿はクールとはとても程遠い姿。アーニャに翻弄され、受験に頭を抱える様子はスパイではなく一人の父親としての姿が微笑ましくて愛せる!『SPY&FAMILY』をまだ読んだことがないという方は、1話が下記のTwitterのスレッドから読めます!少年ジャンプ+にて現在連載されており、「次にくるマンガ大賞 2019」のWebマンガ部門ではぶっちぎりの1位に輝きました!コミックスはシリーズ累計68万部を突破し、少年ジャンプ+では、3日間でなんと100万回の閲覧数を超えるほど大人気マンガ『SPY&FAMILY』。2019年10月4日に第2巻が発売したばかり!ぜひ読んでみてください。

【2019年10月11日新刊情報】『東京タラレバ娘シーズン2』『ミイラの飼い方』等厳選12冊!イチオシは『ごきげんよう、小春さん』だ!

マンガ好きのマンガ好きによるマンガ好きのための新刊情報。アルにお集りのマンガ好きな皆さん、2019年10月11日の新刊情報です!今回ご紹介するのは12冊。マンガアプリ「comico」の単行本もございます!気になった人はcomicoアプリから読んでみるのもお勧めです。電子書籍版限定特典などもありますのでチェックしてみてくださいね!では私なりにピックアップした新刊たちをどうぞ!!筆者イチオシは『ごきげんよう、小春さん』!『好きっていいなよ』の作者・葉月かなえさんの最新作!メイドカフェでバイトをしながら夜は自宅でライブ配信する「小春」19歳と、とあるきっかけでメイドカフェに来たちょっと怖そうなお兄さん「駿」とのいまっぽガール×純情ボーイの”令和”リアルラブ!個人のライブ配信もだいぶ身近になりましたね~。そこから始まるラブストーリー、一体どんな展開になるのでしょう!?気になる作品はありましたでしょうか!?10月11日のピックアップはなんだかラブコメが多くなりましたね!胸がキュンキュンなる生活を送りたいものです…。『ごきげんよう、小春さん』はとても今っぽい恋愛マンガですね!恋愛の形は変わっていくのかも知れませんが、愛する尊さは変わらないでいてほしいものです(どの立場?)。皆さんにキュンとくるマンガが紹介できていれば幸いです。他にも新刊続々!今日の新刊一覧はコチラ!今日発売の新刊、Amazon様のリンク先を見るとちょっとアダルトな作品が多い印象…。良い子はクリックしなくてもいいんですよ!気になってたあの作品、昨日が発売日でしたよ!2019年10月10日の新刊を念の為にもう一度チェック!